全国求人情報協会がまとめた3月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比43.3％％増となったことが分かった。

　求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比43.3％％増の110万7123件だった。調査結果が確認できる2006年以降では2008年3月（93万9719件）を超えて最高となった。

　メディア別に見ると、有料求人情報誌6万7873件（前年同月比2.0％減）、フリーペーパー42万635件（同40.6％増）、折込求人紙13万7075件（同13.3％増）、求人サイト48万1540件（同70.0％増）。

　求人サイトは前月まで3カ月連続で前年同月比60％超の増加となっていたが、3月はさらに伸びた。一方、有料求人情報誌は4カ月連続で前年同月を下回った。

　地域別に見ると、北海道・東北5万9230件（前年同月比34.6％増）、関東・甲信越24万2611件（同32.4％増）、中部・北陸7万9586件（同33.4％増）、近畿11万8515件（同25.3％増）、中国・四国3万9598件（同19.4％増）、九州・沖縄8万6043件（同15.2％増）となっている。

　また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者107人から回答を得たウォッチャー調査（調査期間：3月25日〜4月8日）によると、3月時点の企業の求人意欲について、「高い」「やや高い」「どちらともいえない」「やや低い」「低い」の5段階で聞いたところ、「正社員」は75.7％、「アルバイト・パート」は89.7％、「派遣・業務請負」は72.9％の担当者が「高い」または「やや高い」と回答している。「正社員」「派遣・業務請負」の求人意欲が「低い」と回答した担当者はいなかった。

　求人意欲の先行き（3カ月後の求人意欲）では、「正社員」「アルバイト・パート」「派遣・業務請負」について、「やや低くなる」「低くなる」と予測している担当者がそれぞれ2割程度いる。

1-3月期の業績堅調､人材不足続く
正社員不足で中途採用続く､新卒採用も前年上回る
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