総務省が発表した労働力調査（速報）によると、2月の完全失業率（季節調整値）は3.6％で前月から0.1ポイント低下した。一方、2月の有効求人倍率（同）は1.05倍で、前月から0.01ポイントの上昇。15カ月連続の改善となった。

　新規求人倍率（季節調整値）は1.67倍（前月比0.04ポイント増）、正社員有効求人倍率は0.67倍（前年同月比0.13ポイント増）、有効求人（季節調整値）は前月比0.3％減、有効求職者（同）は同1.5％減。

　新規求人は前年同月比7.1％増。産業別に見ると、製造業（19.9％増）、サービス業（16.7％増）、情報通信業（6.2％増）などが増加。教育,学習支援業（2.7％減）は減少した。

　都道府県別の有効求人倍率（季節調整値）で最も高いのは愛知県の1.53倍、最も低いのは沖縄県の0.62倍。

　男性の完全失業率は3.7％（前月比0.2ポイント減）、女性は3.3％（同0.2ポイント減）となった。

　完全失業者数は前年同月比45万人減の232万人。完全失業者のうち「勤め先都合」は同17万人減の49万人、「自己都合」は同10万人減の90万人となっている。

　就業者数は6283万人（前年同月比41万人増）で、うち雇用者数は5544万人（同29万人増）。正規の職員・従業員は3219万人（同54万人減）で減少したが、非正規の職員・従業員は1989万人（同89万人）は増加した。

　就業者数の前年同月比を産業別に見ると、医療,福祉（23万人増）、情報通信業（19万人増）、卸売業,小売業（17万人増）、学術研究,専門・技術サービス業（10万人増）などが増加し、運輸業,郵便業（14万人減）、建設業（10万人減）などが減少した。製造業（6万人増）は3カ月連続の増加となった。

2月の求人広告件数 36.2％増､求人サイトは3カ月連続で60％超の増加
大学生の就職内定率 3年連続で改善､2月1日現在82.9％
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