【糖質制限】ダイエット効果だけじゃない! 実践してわかった“スゴいメリット”5
■「糖質制限」ダイエット以外の5つのメリット
私が、ゆるい糖質制限を始めたのは、昨年12月。炭水化物の過剰摂取を止め、かわりにタンパク質&脂質をメインに食事するだけの、簡単な方法です。
お正月太りをものともせず、1ヶ月半で約5kg減にたどり着いた手順、継続させるためのコツは、以前紹介しました。
1ヶ月半で5kg減! リバウンドなし「糖質制限ダイエット」を習慣にする5つのコツ [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/20279 ]
もうすぐ3ヶ月になりますが、リバウンドするどころか、さらに一回り絞れ、完全に学生時代の体型を取り戻せました。お腹まわりもすっきりし、はけなくなっていた2サイズ下のスキニージーンズが再びはけるようになったほど。
でも実は、糖質制限をやって良かったと思う理由は、ダイエット効果だけではないんです。もちろん、個人差があるので、「私の場合は」という条件付きではあるのですが、糖質制限をして実感している、ダイエット以外の5つのメリットを紹介したいと思います。
■1. 昼食後に眠くならない、車の運転で眠くならない
眠気に関する部分は、即効性があり、誰でもすぐに実感できるはずなので、ぜひ気軽に試してみてください。
実験はすごーく簡単です。昼食に、ご飯や麺類、パンなど、炭水化物を一切食べなければいいだけ。例えば、ケンタッキーフライドチキンで、フライドチキン2ピースとコールスローを注文するのはどうでしょうか。
特にデスクワークの方は実感していると思うんですが、昼食後って凄まじく眠いんですよね。あくびが止まらなくなり、つい、うつらうつらしてしまう。
が、炭水化物を食べなければ、あのどうにも抗えない睡魔が、どこかへ消えてしまいます(明らかな睡眠不足だとか、極端に疲れているケースは別です)。これ、本当にびっくりしますよ。
理由は二つ考えられます。
●糖質制限は消化に悪い炭水化物を食べなくて済む
実はご飯や麺類、パンなどは、数時間は胃の中にとどまります。印象と異なり、消化に悪いんです。たとえばお酒を飲み過ぎて嘔吐したとき、ご飯や麺類ばかりが目につきませんか?
逆に、肉や魚は、数分から数十分で胃の中から消えてしまうそうです。糖質制限をすると、これらタンパク質を中心に摂取することになるので、消化器に負担をかけずに済みます。どうもこれが影響しているのではないか、と言われています。
●糖質制限は血糖値の上下動をおさえられる
もう一つの理由は、血糖値の上下動です。炭水化物(糖質)が体内に入ると、血糖値が上がります。血糖値が上がり過ぎると人体に悪影響になるので、体内でインスリンが追加分泌され、血糖値を下げようとします(糖を中性脂肪に変える=体重増加)。
うまいこと血糖値をアジャストできればいいのですが、反動で一時的に低血糖になってしまうケースがあるそうです。この低血糖が、眠気の要因になります。
つまり、炭水化物(糖質)が体内に入らなければ、血糖値の上下動が起こらないので、眠気もこない、という理屈です。
●車の運転で眠くならない応用ワザも
応用すると、長時間ドライブで眠くならない、というワザも使えます。
高速道路サービスエリアのレストランやフードコートは、これでもか! というくらい炭水化物だらけです。定食、丼もの、麺類、パンなどなど。これらは無視して、たとえばフランクフルトだけ食べてください。
私は、こども連れで出かけることが多いので、長距離の運転をけっこうするのですが、ガムもコーヒーも必要なくなりました。
なお、ソフトクリームやチョコレートなど甘い物には、炭水化物(糖質)がたっぷり含まれています。疲労回復効果はあるのでしょうが、低血糖による眠気も引き起こします。ゆっくり休憩する時間があるのならいいですが、眠気覚ましには逆効果の可能性があると覚えておいてください。
■2. 睡眠時間が少なくても平気になった
私は昔から睡眠不足に弱くて、6時間以下の睡眠時間では、あきらかに頭や身体の動きが鈍るのを実感していました。加えて、寝付きも悪いので、特に会社勤めの時代には、いかに睡眠時間を確保するかに必死になっていたのを覚えています。
ところが、糖質制限を始めてから、1日4時間の睡眠で問題なくなりました。もちろん、昼食に炭水化物を食べさえしなければ、昼間に眠気がくることもありません。
これは正直、理由がよくわかっていません。糖質制限をすると体力が付く、みたいな言われ方をするケースもありますが、あくまでも体感での話であり、理屈が伴わなければ主張するのは憚られます。
一つ、糖質制限者の中でよく言われているのは、ダイエット効果にともなう、睡眠時無呼吸症候群の軽減です。睡眠時に、脂肪の重さのせいで、上気道が狭くなり、呼吸が詰まって安眠が妨げられるケースがあります。
いびきをよくかく人が該当するとされます。実際、15年以上一緒にいる妻に聞くと、私はいびきをかく人で、しばしば呼吸が止まる瞬間を目撃していたそうです。が、最近は、「そういえば、呼吸が止まっているのを見ない」と言っています。
もちろん、自分では確認できず、妻も一晩中監視しているわけではないので、絶対とは言えませんが、安眠できるようになったのが理由かもしれません。
■3. 冷え性が改善した
冷え性というと、女性に多いそうですが、男性である私も、けっこうな冷え性を持っています。特に冬場は、妻に「あんた本当に手足が冷たいよねー。かわいそう」と言われるほど。この冬は足の指先がしもやけにもなりました。
ところが、糖質制限をして減量効果が現れ、しばらくすると、冷え性がかなり改善しました。しもやけも、いつの間にか治っていました。
冷え性の原因については、血行障害から、自律神経、ストレス、内臓温度の低下まで、さまざま言われていて、糖質制限がどう作用して冷え性が改善したのか、確かめるのは困難です。
ただ、糖質制限を開始してから、運動らしい運動はしていないので(通勤もなく、基本的に自宅でデスクワークばかりです)、食生活以外に改善する理由が見当たりません。
ちなみに、現在の私の身体ですが、先ほどタニタの体組成計ではかったところ、
体重 65.0kg(身長174cm)
体脂肪率 15.0%
筋肉量 52.4kg
基礎代謝 1536kcal / 日
と出ています。体脂肪率は標準、筋肉量スコアは0(平均的)で、標準体型との判定結果。運動をしていないのに(せいぜい、4歳と2歳のこどもたちを抱っこしているくらい)、基礎代謝は20歳並みと、15歳も若い数値が出ています。
冷え性は生活習慣が大きく影響していると言われているそうなので、体のシステムがうまく回るようになったのが、冷え性が改善した理由なのかもしれません。
■4. 低血糖症(たぶん)の症状が出なくなった
実は私は、仕事に根を詰めすぎていると、ふと夕方などに、体調が悪くなることがしばしばありました。ガス欠になったような猛烈な疲労感、空腹感、めまい、体の震え、動悸などがくるんです。
私はこれ、長いあいだ「貧血」だと思い込んでいました。根をつめているときほど症状が出るので、疲れ過ぎたんだろう、くらいに考えていたんです。が、客観的に考えてみると、私は “貧血になりやすい人” の特徴に、ぜんぜん当てはまりません。
糖質制限をして、血糖値について知るようになり、ふと「低血糖症」という可能性に気づきました。低血糖になってしまうと、上記のような症状が出るケースがあるそうです。しかも私の場合、甘いもの(糖質)を食べて30分もすると、ほとんど症状が気にならなくなり、回復するんです。
※念のため、医師の診断を受けたわけではないので、もしかしたら、似た他の病気・症状かもしれません
実は私は、糖質制限を始めるまで、仕事中に疲れを感じると、アイスクリームやチョコレート、スナック菓子などを遠慮なく食べていました。脳の疲れには甘いものがいい、と信じていたからです。
が、こうして外から大量に糖質が取り込まれる状態が続くと、体内でタンパク質から糖を生成する「糖新生」の出番がありません。いざというときに、糖新生がうまく機能しないケースが想像できます。
実際、糖質制限をはじめて、「糖新生」を積極的に活用しながら生活している現在では、低血糖症のような症状は出なくなりました。それどころか、そもそも脳が疲れているような感覚に陥ること自体がなくなりました(仕事を終える頃はさすがに疲労を感じますが、日中はすごく元気です)。
もちろん、甘いものをはじめ、間食をしなくなりました。甘いものを食べたほうが、脳がよく動くと信じていただけに、これはちょっと衝撃的でした。
■5. 二日酔いになりにくくなった
お酒を飲むときは、炭水化物を食べないことをおすすめします。なぜなら、消化器系の二日酔い症状が出にくくなるからです。具体的には、胃のもたれ、むかつき、吐き気、下痢などが起きにくくなります。
先ほど、炭水化物は消化に悪いという話をしました。タンパク質が、胃の中から、数分から数十分で消えてしまう一方で、ご飯やパンや麺類は数時間も胃の中に滞留し続けます。これがどうやら、消化器に負担をかけているようです。
もちろん、アルコールを分解する能力(アセトアルデヒドの代謝能力)は、人ぞれぞれ決まっているので、限度を越えて飲み過ぎれば、頭痛などの症状は出ます。お酒に強くなるわけではない、という点は、気をつけてください。
●アルコールに弱い私も気兼ねなく飲酒できる
私の場合、お酒は嫌いではないのですが、あまりアルコールに強くありません。ときには、生ビール中ジョッキ一杯だけでも、しばらくすると気持ち悪くなってしまうケースがあります。アルコールが抜けるまで、ぐったりしてしまうんです。
ところが、飲酒の際に、炭水化物を食べないようにすると、ベロンベロンに酔っぱらっても、気持ち悪くなることが一切なくなりました。
例えば、低糖質チューハイの代表格・サントリー『ストロングゼロDRY』を一缶飲むと、アルコール8%とかなり強いので、もう最高に気持ちよくなって、バカみたいに楽しくなります。今までであれば、こんなに深く酔ってしまうと、その後には確実に気持ち悪くなり、下手をすると二日酔いになります。
しかし炭水化物を食べなければ、アルコールが抜けるまでの数時間は動悸を感じたり、軽い頭痛を感じたりはしますが、その後はケロッと元に戻ってしまいます。
おかげさまで、毎日のように晩酌をするようになりました。これで大酒飲みだと肝臓を壊しかねない諸刃の剣ですが、どうせ私は量を飲めないので、チビチビと楽しんでいます。
消化器系の不快感や、二日酔いを気にせずに、思う存分に酔っぱらえるなんて、人生の楽しみが広がったようです。
■炭水化物の過剰摂取を止める恩恵は大きい!
糖質制限ダイエットを一言で言い表せば、「炭水化物の過剰摂取を止めれば、自然に適正体重に落ち着く」。これは、実践者として、嘘偽りのない事実と断言できます。が実は、ダイエットなんて、糖質制限の効果の一つでしかないんですね。
消化器に負担をかけず、血糖値の上下動が少なくなり、脂肪量が適正になることにより体の機能がうまく回るようになり、基礎代謝が向上し……と、恩恵は多岐に渡ります。結果として、睡眠から冷え性、アルコール耐性まで改善するんですから(あくまでも私の場合)、これは驚かずにはいられません。
「体質だから」と諦めていた困りごとも、もしかしたら改善するかもしれないですね。ゆるい糖質制限から、ぜひ試してみてください(急に極端な糖質制限をすると、体が慣れていないせいで、いろいろと不具合が出る可能性があります。まずは昼食、夕食など、一食をタンパク質&脂質メインにするところから始めるのをおすすめします)。
なお、タンパク質&脂質メインの食事は、炭水化物メインより高くつきがちですが、私はコストコを利用することによって、美味しく糖質制限を楽しめています。
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