イオンは2013年11月17日、千葉市のイオンモール幕張新都心(12月20日オープン予定)において、「イオン ふるさとの森づくり」植樹祭と、植樹1000万本達成記念碑除幕式を開催した。(写真は、イオンモール幕張新都心「イオン ふるさとの森づくり」植樹祭で、左からイオン名誉会長相談役の岡田卓也氏、千葉県知事の森田健作氏、千葉市長の熊谷俊人氏。サーチナ撮影)

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 イオンは2013年11月17日、千葉市のイオンモール幕張新都心(12月20日オープン予定)において、「イオン ふるさとの森づくり」植樹祭と、植樹1000万本達成記念碑除幕式を開催した。植樹祭、および、記念碑除幕式にはイオンの名誉会長相談役の岡田卓也氏、取締役兼代表執行役社長の岡田元也氏が出席。また、来賓として千葉県知事の森田健作氏、千葉市長の熊谷俊人氏も臨席し、1991年からスタートして海外も含めて累計1000万本に達した植樹を記念した。

 公益財団法人イオン環境財団理事長を兼務する岡田卓也氏は、「1990年ごろに次の世代を考え、望ましい21世紀について考えた時、“水と緑の時代”ということを思い描いた。そこで、グループ企業の税引前利益の1%を環境保護活動や地域貢献活動に活用する『イオン1%クラブ』を1989年につくり、『イオン環境財団』を1990年に設立した。1992年にリオで地球サミットが開催されたことを機会に、世界的に環境保全が重要視されるようになったが、イオングループでは一足早く環境保全に取り組み、植樹運動を展開してきた」と、1000万本に達した植樹運動の原点を語った。

 イオンの植樹活動は、1991年にマレーシアからスタートし、国内では1992年にジャスコ新久居店(現イオン久居店)から始まり、国内外で新店オープンに合わせて地域に自生する樹種の植樹活動を展開。これまで国内810カ所、海外9カ国におよぶ。岡田卓也氏は、20年以上にわたって継続してきた植樹活動を振り返り、1998年から2010年にかけて実施した100万本の「北京 万里の長城植樹」を印象に残る活動として振り返った。

 また、「お客さまと毎日交流している小売業ならではの特長として、従業員とお客さまが一緒になって植樹ができるというメリットがある。国内のボランティア活動は阪神・淡路大震災の頃から参加意識が高まった。今回の1000万本の記念植樹祭にも多くのお子さまが参加していただいた」と、地域の住民とともに展開する植樹活動の意義を強調した。

 12月20日にグランドオープンを控える「イオンモール幕張新都心」の植樹祭に来賓として参加した千葉県知事の森田健作氏は、「イオンのやさしさが千葉県を温かく包んでくれている。千葉の人情、おもてなしで、海外から来日される方々に対しても幕張新都心が森のように優しく包むように」と、今回5万本を植える植樹活動に参加した。

 千葉市長の熊谷俊人氏は、「イオングループと千葉市は人材交流を通じて日頃から交流してきているが、イオンモール幕張新都心が、植樹による森づくりのように、大きな存在になるよう、これからの発展を祈念します」と、大きなショッピングモールの誕生による地域の活性化に期待を寄せた。

 さらに、イオンの植樹活動を“世界でNo.1の実績”と評価する横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏は、「木を植えることは、明日を植えること、また、生命を植えること」と植樹活動の価値を語った。また、「一緒に植樹を行った岡田元也社長と話をした時に、元也氏が社長の間は植樹活動を継続すると力強くおっしゃっていた。この活動を途切れることなく継続していってほしい」と継続することの重要性を強調していた。

 イオンでは植樹累計1000万本を記念して「1 message → 1 tree AEON 想いの木」を展開。植樹や自然環境に対する想いを店頭や特別サイトで募集し、寄せられたメッセージと同じ数の木を東日本大震災で津波被害を受けた東北沿岸部に植樹する。2013年4月-8月の募集期間中に20万を超えるメッセージが集まった。また、「ふるさとの森 里親運動」として、イオンモール幕張新都心の植樹祭の参加者から3000人に、1年間、苗木を託し、育った木を「想いの木」とともに来年以降、東北沿岸部に植樹する。

 植樹祭に先立って、イオン社会福祉基金から、千葉市において障がい者療養施設、ディアフレンズ美浜を展開する社会福祉法人春陽会に対し、車椅子用リフト付きの日産キャラバンチェアキャブ10人乗りの贈呈式が行われた。同基金は2006年から、各地の障がい者福祉施設に毎年5台の福祉車両の寄贈を実施。これまで42台の福祉車両を贈呈している。

 イオンモール幕張新都心は、「イオンモール」の旗艦店として企画され、日本初上陸、関東地区初出店を含む初ブランド・新業態91店舗、千葉県初出店85店舗を含む約350の専門店が集結するショッピングモールとして12月20日にグランドオープンする。「よしもと幕張イオンモール劇場」「東映ヒーローワールド」、仕事体験テーマパーク「カンドゥー」などエンターテイメント施設も設置。幕張メッセや千葉マリンスタジアムなどの周辺施設と連携して地域を代表するショッピングモールをめざす。

 写真は、イオンモール幕張新都心「イオン ふるさとの森づくり」植樹祭で、左からイオン名誉会長相談役の岡田卓也氏、千葉県知事の森田健作氏、千葉市長の熊谷俊人氏。サーチナ撮影。(編集担当:風間浩)