平成25年度 秋季東京本大会 展望 今年の東京都はブロック予選から熾烈だった。既に創価、都立雪谷、東京実、東亜学園、國學院久我山などの強豪が相次いで敗れている。この名前を挙げるだけでどれだけ熾烈なブロック予選だったかを物語っている。
桜井 政利 （修徳）
今年の東京都はブロック予選から熾烈だった。既に創価、都立雪谷、東京実、東亜学園、國學院久我山などの強豪が相次いで敗れている。この名前を挙げるだけでどれだけ熾烈なブロック予選だったかを物語っている。
そして本大会の組み合わせ。本大会も好カードと呼べるカードが多い。好カードと呼べるカードが多いということは、それだけ各校の実力差が少ないということ。東京都も戦国時代に入ってきた。
まず開幕日の10月12日の注目カードは二松学舎大附対日大鶴ヶ丘だ。二松学舎大附は前チームから主力の秦 匠太朗（2年）など打力ある選手がそろう。一方で日大鶴ヶ丘も代表決定戦では3ラン2本で勝ち上がってきた。序盤から打撃戦が予想される。同じブロックには好左腕・小林 大（2年）擁する東海大菅生も登場。
そして岩倉と八王子の対決も面白い。その勝者と国体覇者の修徳と対戦する。修徳はエース左腕・桜井 政利（2年）、左の好打者・酒井 良樹（2年）が残る。昨年に続き打てるチームを目指し、上位進出を狙うが、初戦は厳しい相手との対決となった。
上柚木公園球場に登場する日大三は都内最速右腕・三輪 昂平（2年）と強力打線で3年ぶりの優勝を狙う。
[page_break:各会場で好カード目白押し]各会場で好カード目白押し伊藤 優輔（都立小山台)
大会2日目の10月13日は堀越と好投手・伊藤 優輔（2年）擁する都立小山台との対戦。その勝者は1年生4番・加藤 雅樹を軸に強力打線が売りの早稲田実業と対戦する。日大豊山と立教池袋と中堅校同士の対決も面白い。
帝京は日大二と対戦。日大二はエース・船岡 直人（2年）を中心に守り勝つ野球で、帝京に挑戦する。その勝者と対戦する芝の大型左腕・田中 裕貴（2年）に注目だ。
この夏、8強の都立江戸川は打撃型のチーム・大成と対戦。左腕・�盒� 瑠平（2年）が最少失点で切り抜け、打線は南 壮流（2年）を中心に好打者が揃う。大成は林 遊之介（2年）を軸に長打力のある打者が揃う。
昨夏西東京4強の国士舘は都立雪谷を破った朋優学院と対戦。国士舘は伝統の機動力はあまり使わないが、140キロを超える直球を投げる四谷 洋明（2年）と長打力のある中尾 将（1年）と能力の高い選手がそろう。その勝者は佼成学園と対戦。見応えのあるカードだ。同じブロックには日体荏原のエース・鈴木健介（1年）はまだ本格化していないが、フォームの土台も良い楽しみな右の本格派。
関東一は今年もバッテリーに注目。本格派右腕・羽毛田 晶啓（2年）と強肩捕手・池田 瞳夢（2年）と昨年から経験のあるバッテリーで、上位進出を狙う。好投手ならば制球力の良い左腕・鈴木康平擁する聖パウロ学園は桜美林と都立東大和南 の勝者と対戦する。
10月12日からの1か月。初戦から見逃せない戦いが続く、関東地区では10月26日に開幕する第66回秋季関東高等学校野球大会を除くと、大きな公式戦はない。10月はぜひ東京都の会場へ足を運び、球児の熱いプレーを見届けてほしい。
（文＝河嶋 宗一）
平成25年度秋季東京都高校野球大会【平成25年度秋季東京都高校野球大会】
◆ 期間：10月12日〜11月10日◆ 会場：江戸川区球場・多摩市一本杉公園野球場・府中市民球場・昭島市民球場・立川市立川公園野球場・明治神宮野球場・明治神宮第二球場◆ 組合せ：東京都大会組み合わせ表
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