新田vs伊予 「雨上がり」時の守備対応とは
「雨上がり」時の守備対応とは
新田4番・河野隼人右翼手(1年)
この日は台風18号の接近に伴い高知県・徳島県・香川県での秋季高校野球大会は中止順延。唯一開催が決まった愛媛県中予地区予選も朝方にはまとまった雨が降り注ぎ、グラウンドはたっぷりと水を吸っていた。
よってプレーボール時には雨も止んだものの、この試合ではミスが頻発。敗れた伊予は5失策。それらのミスに長短打を絡めて大量点を奪った新田も2失策。5イニングでの失策数としてはいささか多いと言っていいだろう。
では、この場合ミスをいかに防げばいいのか?新田・岡田茂雄監督がそのヒントを教えてくれた。
「土のグラウンドでボールを待っていてはいつバウンドするかわからない。それは選手たちに言っていたんですけどねえ…」
ここにもう1つ加えれば、雨上がりのグラウンドでボールを待っていても、なかなか自分のところまでは転がってこない。そこで心理的な焦りも生じ、悪送球の要因を招く。やはりここは「前に出る」ことが正解であろう。
今回は明暗がくっきり分かれる形になった両チームだが、今後もこのような雨上がりで公式戦を状況は十分考えられる。春・夏と勝負できる場が残っている今だからこそ、この試合を「学びの場」と捉えてほしい。
(文=寺下 友徳)