17安打16得点!沖縄尚学への挑戦権を得た興南が大勝発進!

4回、ライトへ二塁打を放つ興南・喜納朝規(ともき)

 1回、興南はワンアウトから崎濱夏紀がレフト前へ綺麗に流すと、すかさず盗塁を決めて二塁へ進み3番島袋志文がセンター返しでまず1点。(センターからバックホームの間に二塁へ進塁)ツーアウト後に三塁へ盗塁を試み、キャッチャーの悪送球の間に2点目。次打者が四球を選ぶと主将福地正悠がセンター奥へ運ぶタイムリー三塁打。

ここで北谷はピッチャーを吉田翼から崎山快へスイッチするも、四球で出た走者の盗塁に、キャッチャーからの送球は高目に浮きセンターへ転がる間に三塁走者が悠々と生還し4点を加えた。

3回には一死二塁から、再び福地が今度は左中間へ運ぶタイムリー二塁打。その後一死一、三塁としてワイルドピッチで得点を重ね、8番奥間康貴がライトへ運び3点目を叩き出して試合を決定付けた。

7回には2、3、4番の三連続長打が飛び出すなど、打者12人を送り大量7点をボードに刻むなど、17安打16得点の圧勝。投手陣も先発の荻堂重晃を含む四人を試すなど、次戦へ向けて誰が好調なのかを確かめてもいるようだった。

 また、崎濱と主将の福地が3安打、島袋と喜納朝規の3、4番が2安打ずつと、打線の中心に座る彼らがひとまず結果を伴ったことで、その手応えを沖縄尚学戦へ繋げることが出来た心強い点も見逃せない。22日の私学対決が待ち遠しいものだ。

いかんともし難い力の差があった北谷。だが6回に1,2番の連続ヒットで1点をもぎ取ったところに、素振りを繰り返してきただろうナインを代表した彼らの意地を垣間見た気がした。ゼロで終わるのと得点したのとでは全然違う。少ない人数だが冬を乗り越えた成長を、春に見せて欲しいと願う。

(文・写真:當山 雅通)

TEAM 興南  TEAM 北谷 守備位置 氏名 打順 守備位置 氏名 二塁 岩越貴大 1番 二塁 根間哲哉 遊撃 崎濱夏紀 2番 捕手 島袋隆斗 中堅 島袋志文 3番 遊撃 崎山 快 一塁 喜納朝規 4番 三塁 稲福政紀 右翼 石原遼馬 5番 右翼 山内盛嵩 左翼 福地正悠 6番 中堅 上地達貴 捕手 大城雄汰 7番 左翼 我如古幸音 三塁 奥間康貴 8番 一塁 宮城大悟 投手 荻堂重晃 9番 投手 吉田 翼