浦安が投打ともにかみ合った野球で、県大会出場を決める 

先発の片山(浦安)

 千葉県二次予選は最終日。この日で県大会出場校が全部決まる。船橋市民球場の第1試合は2010年春県4強入りするなど近年、実力をつけている浦安と野田中央の対戦である。

 2回まで0対0の接戦だったが、3回表、浦安は連続四球、犠打安打で無死満塁のチャンスを作り、4番広沢の左前安打で1点を先制。さらに5番川上のスクイズで点を先制する。

 3回の2点の先制をきっかけに打線は8番片山がレフト線の二塁打すると9番竹原の犠打で一死三塁とすると、バッテリーミスで1点を追加し、四球で出塁した1番石井、2番福田も盗塁を絡め、石井は三塁へ。福田は二塁へ。バッテリーミスで生還。さらに一死満塁となり、6番大川の左中間を破る二塁打で3点を追加し、8対0。5回表には無死一、三塁から1番石井の強襲安打、2番中山の犠打で一死二、三塁。3番中山のスクイズで1点を追加すると、4番広瀬のレフトの頭を越える長打で12対0とする。

 

 浦安の先発・片山は左オーバーから125キロ前後の速球、キレのあるスライダーを武器に野田中央打線を4回無失点で抑える好投を見せる。昨年まで藤平 海斗というエースがいた。藤平は右投手で、135キロ前後を計測する本格派だったが、片山は制球力が優れた左の技巧派投手。毎年試合を作れる投手を育成できている。

 5回裏、浦安は遊撃・川上 晃が登板。野田中央は代打攻勢を仕掛け、二死一、二塁から2番丸橋の適時打で1点を返すが、試合終了。浦安が5回コールド勝ちで県大会出場を決めた。

(文=河嶋 宗一)