猫がカリカリを皿の外に出して食べる理由
ご飯を食べてる猫を見て「食べるの下手だな」って思う時ありませんか?フードを皿の外に出してはポロポロこぼす…、片付けるのも一苦労ですね。今回は、猫がなぜご飯を皿の外に出すのか、理由をご紹介します。
■ドライフードが歯の隙間からこぼれてしまう
元来、猫は小動物などの獲物を捕まえてその肉を食べていました。猫の歯を見ると鋭い牙はありますが、人間や草食動物のようにすり潰すための歯がありません。猫の歯は、生肉を食いちぎり丸飲みしやすいようにできているのです。
そんな彼らも、今では取り巻く環境が随分と変わり、狩りをする必要性もなくなってきました。しかし、歯の構造は昔と変わらないために、ドライフードでも丸飲みしてしまうのです。丸くて小さいドライフードは歯にひっかかりにくいので、隙間からこぼれてしまうことも多いのだとか。
■肉をひきちぎるために顔を左右に振る
猫は獲物を捕まえると、前足で押さえて獲物にかみつきながら顔を左右に振って肉を引きちぎって食べていました。その時代の名残なのか、ドライフードを口にくわえて顔を振る猫ちゃんもいたりします。その際、顔を振ってしまうためカリカリが口から飛び出てしまいます。
■皿に顔をうずめると周囲が見えなくなる
また、野良猫経験がある猫はフードを皿の外に「わざと」出して食べる傾向が多いようです。野良猫は、いつも食べ物にありつける訳ではありません。また、ありつけたとしてもいつカラスなどのほかの動物に食べ物を奪われるかもわかりません。そのため、皿に顔をうずめて無防備に食べていたりしたら、迫ってくる危険に気づかないかもしれないのです。その時の習性が、家猫になった今でも続いている可能性があります。
■フードや皿を変えてみる
こぼすのを防止するには、フードや皿を変えてみる方法があります。皿が深いと食べにくかったり、反対に浅すぎるとこぼれる原因にもなるので、身体の大きさに合うサイズの皿を選んでみてください。皿にヒゲが触れることを嫌がる猫もいるので、ヒゲが触れないよう設計された皿を選んでみるのもベターです。
また、いろいろな味や形が混ざったドライフードの場合、えり分けて食べる猫もいるようです。気に入らない味や形のフードの場合、わざとこぼして違うのを入れろと主張している場合もあるのだとか。一度、フードと皿の抜本的な改革してみるのも良いかもしれません。
(ファナティック)