私自身の経験から、この頃お客様にお勧めしている研修がある。それは「課長クラスに対しての人生企画書研修」である。

「管理職の年齢がどんどん上がり、人員構成がいびつになっている。ついては、役職に定年を設けて、報酬もそれに応じて下げる仕組みを考えたい」という役職定年制の相談を受けるのはごく当たり前の光景である。

そして、その頃に急に今後のことを考えるように突きつけるのでは酷だし、あらかじめその後の人生をよく考えてもらおうというので「キャリア研修」の企画の要請も少なくない。

先日もあるお客様とそのような相談をしていたのであるが、問題になっている年齢が「50歳」と「55歳」。

会話の中で何度も「50歳過ぎると能力の開発は期待できない」とか「55歳過ぎると次のポストに困る」などの言葉が連発で・・・何しろ54歳の自分としては、何とも居心地の悪い思いをする瞬間である(苦笑)。

さて、この「キャリア研修」であるが、いいような悪いような、実に、今風に言えば「微妙な」ものではある。

幸いにも、僕は40歳には独立をして、自分のキャリアは自分で考えるという立場になったために、「50歳を過ぎたら・・」「55歳を過ぎたら・・」などという扱いをされずに済んだのであるが、何とも気の毒なことではある。

ご相談を受けながら、そのような立場に自分がなったとしたらどう感じるものか?と考えるのであるが・・。

「会社がそのような機会を設けてくれてありがたい」と感じるか「人件費が上がるのが嫌だからと言って、今まで、会社のために尽くして人生を捧げて来た人たちに向かって、急に自分の人生は自分で考えろはないだろう」と感じるか・・・これは難しい。

どちらかと言えば後者の方の気持ちが強いかなあというので、このところ勧めているのが「課長クラスに対しての人生企画書研修」である。

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