調達・購買部門は自社の中では唯一サプライヤ(売り手)の方向から考えられる(考えなければならない)立場です。
一方でサプライヤに対しては買い手を代表して考える(考えなければならない)立場です。


2008年ごろですか、「VOS(Voice of Supplier)」のご紹介をしました。

「VOS」とは、正に「サプライヤの声」を聞くということです。その時はあるベテランバイヤーが「VOS(Voice of Supplier)」を経験し、そのバイヤーの「我々は片側から見た半分のことしか分かっていなかった」というフレーズを紹介しました。

調達・購買部門は自社の中では唯一サプライヤ(売り手)の方向から考えられる(考えなければならない)立場です。
一方でサプライヤに対しては買い手を代表して考える(考えなければならない)
立場です。
そういう点からは、双方の視点で一番ものが見れる立場であると言えます。それでも日々の仕事の中で、知らず知らずの間に「半分しか分かっていない」状況に陥ってしまっているのです。

私自身も過去多くのお客様のプロジェクト現場で同様の経験をしています。
クライアント企業を代行してサプライヤさんに我々だけで声を聞きに行くこともあります。
そういう場面で「この要件をこうしてくれれば、もっと安い価格で提案できたんですけど。。契約期間をこう見直してくれたら、計画的な投資ができるので生産性が向上するんですけど。。」という話を聞きます。
「サプライヤの声」を聞くことはそういう点からも非常に重要で調達・購買部門のタコツボ化を防ぐための手法の一つと言えるでしょう。

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