9月9日付日経MJ記事によれば、ロッテはチョコレートケーキ菓子「チョコパイ」の発売30周年を前に、製品リニューアルと大規模販促を展開するという。その狙いは何だろうか?

 製品リニューアルは既に完了し、8月21日に発売が開始されているという。ケーキ生地のしっとり感や口溶けの良さを向上し、チョコレートの風味も向上させたという。しかし、そこまでは「いいモノを作る」という話。モノ(Product)がいいだけでは売れない。ロッテは販売店の棚をしっかり押さえるというチャネル(Place)の支配力に長けているため、配荷も順調に進むだろう。だが、問題はそこからだ。消費者に手に取って、買ってもらわなければ話にならない。そこで、広告・販促(Promotion)の攻勢と、それと連動した価格(Price)設定が求められる。

 日経MJの記事によれば、広告・販促攻勢は30周年を迎える来年9月まで続くという。CMの投下量もかなりのものになるだろう。店頭販促(POP)も充実させるようだ。だが、ここはそれ以上に「売り方の工夫」に注目してみたい。
 ロッテが今回展開したのは「ばら売り」である。通常は店頭予想価格298円前後の6個入り箱や9個入り大袋で販売されているが、「お試し」用の1個30円の小袋も併せて陳列。スーパー、コンビニで100万個を売り、通常品の販売につなげるという。

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