カッターやスパナ、果ては電動ノコギリまで持ち出して自転車を盗もうとしたら、いったいどうなるのかを実験してみたムービーです。どうみても自転車の持ち主ではない不審な行動を見て、誰かが彼を通報したり、注意したりするのか、わざわざやってみたわけですが……。

Bike Thief 2012 - YouTube


昼の1時、街角にあやしげな出で立ちの男が登場。


しゃがみこんでゴソゴソとノコギリでチェーンロックを切断中。


咎められないままに6分で作業を完了して、盗んだ自転車で逃走。通行人は19人でした。


ちなみに、自転車を止めていた柵の向こう側ではカップルがベンチに座っていましたが、特に反応はなし。


今度はスパナでロックをねじ切ります


作業はわずか2分で完了


通行人が少なかったこともあってあっさり逃走


ここで盗み担当を友人と交代


大きなチェーンカッターでばっさりといきます


子どもがチラ見して、視線を逸らしました。


こちらも4分で逃走完了


最後は難易度を上げて、地下鉄の出口に止めてある自転車に狙いを定めます。しかも工具は電動ノコギリ、サングラスまでかけて、100%どこからどう見ても不審者になりきりました。


工作音がガリガリ響いて、さすがに足を止める人も登場。しかし、足を止めるだけ。


そこへ警察のパトロールカーが……


作業開始から9分後、「手にしている武器をおきなさい」と、とうとう警官に職務質問されました。


「実は新聞の企画で自転車泥棒を見かけたときにみんながどうするのか反応を見ていたんです」と、ここでようやくネタバラシ。警官は5人いましたが、誰一人としてこれまでに自転車泥棒を捕まえたことがなかったそうです……。


ちなみにこの企画は2005年にも行われており、その際にも反応は散々なものでした。以下がそのときのムービーです。

bike thief - YouTube


ワールドトレードセンター前で一心不乱にチェーンを破壊しようとしてるのに、誰も止めようともしません。


ついに声をかけてくる人が……と思ったら「この方が早く外れるぜ」と、コツを教えてくれました。なんてこった……。


・関連記事
切断されると爆発して泥棒を撃退する自転車のワイヤーロック - GIGAZINE

2396台の自転車を盗み、盗難台数記録を塗り替えた男 - GIGAZINE

愛車を盗難から守る必殺技いろいろ - GIGAZINE


記事全文へ