トヨタAqua(アクア)に隠された空力テクノロジーの数々とは?
話題が燃費に偏りがちなトヨタAqua(アクア)ですが、空力性能だって優秀なんです。
全長が短いので、現行プリウスのCD値0.26には及ばないものの、きっちり「0.28」を確保。スポーツモデルのトヨタ86のCD値が0.27、Lexus IS350や CT200hが0.28を誇る中でそれと同等の空力性能を確保しているのはなかなか立派なのではないでしょうか。
それもその筈、色々とデザイン上に工夫がみられるのです。まずは意外に見落としがちなルーフ形状。ルーフ断面を「パゴダルーフ」と称するかもめ形状にする事で空気抵抗を低減させているのです。
これは古くはメルセデス・ベンツSL(W113型)の着脱式ハードトップで採用されて有名になったもので、正面から見るとルーフ中央が凹んだようになっています。
乗員頭部スペースを確保しつつルーフ中央(頂点)の高さを下げる事で、空気抵抗が低減されると共にルーフパネルの面剛性も上がり、一石二鳥という訳です。
トヨタでは名車2000GTに採用されて以降、近年になって燃費向上の為に空力性能が見直されるようになり、2代目以降のプリウスや今回のトヨタ86にも採用されています。
また乗員着座位置が下げられ、エンジン・フードも兄弟車のVitzよりも低くデザインされています。前後バンパー側面形状には「エアロコーナー」と称するデザインが採用されており、タイヤ周りを通る空気の整流を促す効果が有ります。これはトヨタ86のテールランプ(クリアレンズ部側面)にも車体後部の空気整流を目的に採用されている技術です。
更に細かいところではドアミラー付け根部分とテールランプ側面にエアロスタビライジングフィンと称する小さなフィンが設けられており、気流にあえて小さな渦を発生させることで車体を左右から押さえつけ、優れた操縦安定性を実現すると言います。これはF1テクノロジーからフィードバックされたもの。
このようにAquaは床裏形状も含めて普段目立たないところに空力向上技術をしっかり織り込む事で「0.28」という優秀なCD値を実現している訳です。それがひいてはJC08モードで35.4?/Lという好燃費に貢献している事は言うまでもありません。
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こちらも併せてお読み下さい。 http://clicccar.com/2011/12/13/92385
(Avanti Yasunori )
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【画像がすべて見られない方は>>> http://clicccar.com/98447 】
<外部画像リンク>
http://gazoo.com/toyota_newcar/aqua/1112/page4.asp
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