アストンマーティンのラインナップの中で、一番小さく、一番手の届くモデルがシグネット。


見てもわかるとおり、ベースはトヨタiQ。



見た目はしっかりアストンマーティンらしいデザインにリファインされ、フロントグリルや、テールランプのデザインはDB9やヴァンテージに通じるものとなっています。


しかし遠目から見たらカタチはまんまiQ。


このギャップが個人的にはすごくいいと思います。



内装はベースのiQのデザインをそのまま使っているものの、レザーを貼ったりして、アストンオリジナルの内装となっています。


エンジンは1.3Lモデルをベースにアストンでリファインしたのか、公表されているスペックはiQより4ps高く、アストンマーティンにふさわしい静粛性を保つため、遮音材を増量した結果、車両重量も40キロほど増えています。


やはり価格が気になりますが、ベースになるトヨタiQ1.3Lモデルが160万円からなのに対し、シグネットは490万円から。


価格差は約300万円。メルセデスのCクラスは399万円から新車で買えることを考えると「アストンにしては安い」とはいえ、とんでもない価格設定です。


しかしシグネットは通常の国産OEMモデルと違い、エンブレムを交換しただけでなく、外見も中身もしっかりアストンらしさを追及したOEM車であり、感覚的にはそれぞれのメーカーの色合いをしっかり出しているBRZと86のような関係に見えなくもありません。


日本で既に予約が始まっていますが、予定台数はたったの50台。


DB9やヴァンテージのオーナーのセカンドカーとしてもいいですし、老後に国産高級セダンを買うより、シグネットを買って夫婦で都内に買い物に出かけたりするのもオシャレでイイと思いました。


(井元 貴幸)


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