地デジの番組を3TBのHDDに録画する【デジ通】
地デジが本格化した。筆者の場合、その地デジをPCで鑑賞/録画している。PCでの地デジ鑑賞/録画で問題となるのが、録画先のHDDの容量だ。できるだけ大容量のHDDを利用したいので、これまでは2TBのHDDを利用していた。しかし、最近では3TBのHDDが低価格で入手できるようになってきた。しかし、3TBのHDDを利用するには、場合によっては2TBの壁を越える必要がある■大容量のHDD
地デジでお気に入り番組を録画した場合、ハイビジョンで画質がきれいなのはよいが、その分、ファイルサイズも大きい。筆者が利用している地デジチューナーで録画した場合、1時間の番組でやく1GB、2時間の番組ではやく2GBになる。単純計算すれば、約2000時間録画できることになるが、それでも、いつかは一杯になってしまう。
地デジチューナーで録画した場合、録画に利用したチューナーがないと番組を再生できない。しかも、別のHDDを増設し、そちらのHDDに録画先を変更すると、以前に録画した番組が再生できなくなることなどもあり、扱いがとても厄介な代物でもある。しかも、録画ファイルにはプロテクトが設定されているので、コピーして他のパソコンで再生することもできない。付属ツールでDVDにムーブすることはできるが、画質が劣化することと、いちいちDVDメディアに記録するもの面倒だ。
ということで、できる限り大容量のHDDを地デジでの番組録画先専用に利用している。といっても、これまで単体で利用できる大容量は2TBが限度だった。しかし、現在では、3TBのHDDが1万円を切る価格で入手できるようになった。3TBが利用できれば、ザックリと3千時間の番組が録画できるので、1台のHDDで1年分の番組録画にも利用できるだろう。
■2TBの壁
先日(7月中旬)、秋葉原でHDDを物色していたら、ソフマップでWesternDigitalのWD30EZRXという3TBのHDDを9,870円で入手できた(現在では、さらに価格が下がり、9千円を切るもの時間の問題だろう)。で、早速これを地デジの録画先として利用することとした。
ところで、読者のみなさんは「2TBの壁」をご存じだろう。すなわち、OSによっては、2TB以上のHDDを利用できないという壁だ。たとえ使えても、2TB以上の部分を認識しない。特にOSの起動用ディスクとして3TBのHDDを利用するには、OSにWindowsXP 64bit/Vista/7を利用する必要がある。
OSの起動やHDDのパーティション容量を管理するMBR(MasterBootRecord)というシステムでは、管理できる容量が2TBまでなのである。しかし、XP 64bitや、Windows Vista/7にはGPT(GUID partition table:GUIDパーテーションテーブル)というMBRに変わるパーテーション管理システムが採用されており、これを利用すれば、データ保存用のドライブとして利用できるようになる。GPTは64ビットでアドレス管理するため、8ZB(ゼタバイト)まで管理できる。ちなみに、ZBというのは、TB(テラバイト)→PB(ペタバイト)→EB(エクサバイト)→ZBとなるので、3TBなどなんの問題もなく利用できる。
■GPTを適用する
3TBのHDDをPCに接続し、初めてフォーマットする際に、パーティション管理システムを選択するメニューが表示される。このメニューでは、MBRかGPTのどちらを利用するか選択できる。3TBめいっぱいに利用したい場合は、GPTを迷わず選択しよう。これで、3TBのHDDとして利用できるようになる。
■OSの起動用に利用したい場合は
ところで、OSの起動用にも利用したいとなると、GPTの利用の他に、マザーボードのBIOSが次世代BIOSと呼ばれている「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」をサポートしている必要がある。このUEFIとGPTによって、3TBのHDDを起動用のドライブとして利用できるようになる。
いずれにしても、3TBのHDDを利用するには注意が必要だが、地デジ番組を効率よく管理するには、3TBのHDDがおすすめだ。
WesternDigital製品リスト
阿部信行 @ramunepapa [digi2(デジ通)]
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ということで、できる限り大容量のHDDを地デジでの番組録画先専用に利用している。といっても、これまで単体で利用できる大容量は2TBが限度だった。しかし、現在では、3TBのHDDが1万円を切る価格で入手できるようになった。3TBが利用できれば、ザックリと3千時間の番組が録画できるので、1台のHDDで1年分の番組録画にも利用できるだろう。
■2TBの壁
先日(7月中旬)、秋葉原でHDDを物色していたら、ソフマップでWesternDigitalのWD30EZRXという3TBのHDDを9,870円で入手できた(現在では、さらに価格が下がり、9千円を切るもの時間の問題だろう)。で、早速これを地デジの録画先として利用することとした。
ところで、読者のみなさんは「2TBの壁」をご存じだろう。すなわち、OSによっては、2TB以上のHDDを利用できないという壁だ。たとえ使えても、2TB以上の部分を認識しない。特にOSの起動用ディスクとして3TBのHDDを利用するには、OSにWindowsXP 64bit/Vista/7を利用する必要がある。
OSの起動やHDDのパーティション容量を管理するMBR(MasterBootRecord)というシステムでは、管理できる容量が2TBまでなのである。しかし、XP 64bitや、Windows Vista/7にはGPT(GUID partition table:GUIDパーテーションテーブル)というMBRに変わるパーテーション管理システムが採用されており、これを利用すれば、データ保存用のドライブとして利用できるようになる。GPTは64ビットでアドレス管理するため、8ZB(ゼタバイト)まで管理できる。ちなみに、ZBというのは、TB(テラバイト)→PB(ペタバイト)→EB(エクサバイト)→ZBとなるので、3TBなどなんの問題もなく利用できる。
■GPTを適用する
3TBのHDDをPCに接続し、初めてフォーマットする際に、パーティション管理システムを選択するメニューが表示される。このメニューでは、MBRかGPTのどちらを利用するか選択できる。3TBめいっぱいに利用したい場合は、GPTを迷わず選択しよう。これで、3TBのHDDとして利用できるようになる。
■OSの起動用に利用したい場合は
ところで、OSの起動用にも利用したいとなると、GPTの利用の他に、マザーボードのBIOSが次世代BIOSと呼ばれている「UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)」をサポートしている必要がある。このUEFIとGPTによって、3TBのHDDを起動用のドライブとして利用できるようになる。
いずれにしても、3TBのHDDを利用するには注意が必要だが、地デジ番組を効率よく管理するには、3TBのHDDがおすすめだ。
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