入手しやすい＆ガンマ線をより正確に計測するシンチレーション式【ガイガーカウンター特集：商品紹介】

家電チャンネルでは放射線計測器の人気機種を紹介している。放射線計測器が欲しいと思って検索してみても、在庫切れで半年以上待たねばならない機種が多くてうんざりしている人は多い。現在アマゾン・ドットコムで6〜7万円代で取引されている米国製の測定器RAE Systems DoseRAE2 (PRM-1200)なら、即納してくれる業者も見受けられる。■低線量をより正確に、しかも廉価機種が多い
当機はガイガー管ではなくシンチレータ式と呼ばれるもので、X線とガンマ線を照射されたとき蛍光を放つヨウ化セシウム結晶の特性を利用したもの。その蛍光の光エネルギーを電気エネルギーに変換して空間線量を計測する。ガイガー管と同様に、シンチレータも大きいほど安定した計測結果が得られる。ちなみに当機のシンチレータのサイズは10x10x3mm。ユーザーのレビューでも信頼性は高い評価を得ている。

全国のモニタリングポスト等の空間線量データは、ガンマ線のみの計測数値でそろえていることを過去の記事で（述べた。シンチレータ式計測器は、ガンマ線をよりいっそう正確に計測するのが得意だ。しかも比較的廉価で、γ線計測範囲は0.01μSv/h 〜10Sv/hと、家庭での使用にぴったり。一方、ガイガー管がガンマ線を検出する効率は数パーセントかそれ以下。しかもガンマ線の百倍程度、ベータ線に敏感なため数値が大きく出やすい。

■コンパクトかつシンプルな名機
内蔵充電池を一度充電すると約200時間稼働し、USBタイプのクレードルに差すだけでPCでの線量データ管理も簡単。ただし、計測は小数点以下2ケタ表示だが、PCに転送するデータは小数点以下１ケタになる仕様だ。

ちなみに、野菜など食品の放射線を計測できると謳う販売業者が見受けられるが、もし当機を食品にあてて反応するようなことがあれば、本来出荷も禁止されるようなケタはずれの汚染ということになる。家庭用空間線量計では、食品の放射線を調べることはできないので気をつけよう。