2日(土)深夜放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、移籍の噂が絶えないCSKAモスクワ・本田圭佑について、番組がロシア、イタリア、イギリスで周辺取材を行った様子を伝えた。

まず登場したのは、ロシア・CSKAモスクワのスルツキー監督だ。「監督の立場としては、本田にはチームに残ってほしいと願っている。しかし、最近では有能な3選手がイングランドのマンチェスターC、チェルシー。イタリアのユベントスへ移籍していった。本田も有能な選手だから、移籍を希望すればチームは止める手立てはないと私は思っている」と語り、その移籍は“本田の希望次第”とした。

そして、イタリアでは、同番組のカメラにトゥットスポルト紙の記者がコメント。「ユベントスのGMは本田を知っていたし、関心を持っていた。しかし、セリエAでは外国人枠の問題があります。現在は本田以外の外国人選手の獲得を目指しています。本田がユベントスに移籍する確率は10%です」といい、本田のユベントス移籍の可能性は低いとしている。

また、イギリスでは、86年W杯得点王に輝き、現在は英BBCでサッカー番組の司会をしているゲーリー・リネカーにコメントを求めた。「本田圭佑は類まれな才能を持った選手です。フィジカルも強く、ボールコントロールもうまい。次のプレーを読む力もあります。威力あるフリーキックも蹴れるので、相手にとっては恐るべき存在です。さらに本田は現代サッカーで重要な豊富な運動量を武器に動きまわることができる」というリネカー、かつて日本でもプレーしたスーパースターは、「本田だけによいエンジンを積んでいます」というジョークも忘れなかった。

さらに、話が核心に迫ると、「残念ながらアーセナルのベンゲル監督が本田を獲得したいと言ったことはありません。優秀な才能を持った若手を辛抱強く起用する、それがベンゲル監督の方針です」と語ったリネカー。それでも「本田が移籍をするならば、リバプールかマンチェスターCが有力だと思います。マンチェスターCは選手を獲得するための豊富な資金を持っています」といい、その他にも「マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督は以前からアジアの選手に興味を示していました」(コメントは番組の翻訳より)という驚きのコメントも。8月末までが期限となる移籍市場、本田の去就はいかに――?