北海道日本ハムファイターズの4番打者として、すっかり定着した中田翔。2007年、4球団がドラフト1位に指名した“平成の怪物”が、ようやく目を覚ました格好だ。

かつてはビッグマウスや無愛想な態度から、ネガティブな報道も先行したが、現在は野球に打ち込む姿勢が一変。中田の何が変わったのか。7日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、その変化について、開幕前に収録したという中田のインタビューが放送された。

「変わりましたかね?変わりましたね。野球に対する姿勢もそうですけど、考え方が変わったというのが凄い大きい」と語る中田は、謙虚になり、インタビューでも敬語を使うようになった。

番組が事前に収録したダルビッシュ有によると、「あいつももう4年目ですから、プロ1年目と同じだったら問題だし、報道陣に対してもタメ語だったり、それはずっと言ってきましたし、だいぶなくなってきましたね」という。

「今だから言えるんですけど、聞く耳を持っていなかったんですよね。“そんくらい別にええやんけ”って思ってたんですけど、今冷静になって、周りが普通に当たり前のことを俺に言ってくれているんだなっていうふうにとれるようになりましたね」と振り返る中田。「昔はお休みの日は何をされていたんですか?」と訊かれると、「練習なんかしてないですよ。朝から遊びに行ってましたね」と明かす。

さらに、昨年から斎藤佑樹にマスコミ、ファンの目が集まる現状にも、中田は「自分も一から取り組んで、マスコミ、ファンを寄せ付ける。やってやろうと思いましたね。(きっかけは?)ふと思ったんですよね。過去のビッグマウス。結果残している人がビッグマウスだとか言っても全然カッコいいと思うんですけど、結果も残してないプロ何年目かのヤツがどうやこうや言ったところで何もカッコよくないし、それに気付いた。考え方も受け答えも全て変えていこうと思いましたね」と意気込むと、インタビューの最後には、「別に“真面目ちゃん”になったわけでもないので、思っていることも行動も結果を残してから好き放題やりたいと思います」と“らしさ”も垣間見せた。

野球メディアの新しい形〜Baseball Journal (ベースボールジャーナル)