BMWとBMW MINIへの意外な震災の影響とは?
東京電力の福島原発の影響が、輸入車にも影を落としています。前回はX1Mスポーツを紹介しましたが、今度は納期についてです。
BMWは震災直後、会社の方針で主要外国人スタッフがそれぞれの母国や韓国などに移動し、主要機関を関西に移転させるなどの措置を執りました。現在はスタッフも来日して機能は取り戻しつつあるとのことですが、その影響は計り知れないということです。
BMWといえば以前に千葉県に本社があったように(現在は東京駅前)、新車の上陸は千葉県を基本としています。ですが震災後は千葉県に上陸できなかったため、愛知県豊橋市としたかったのですがこれも難しく、二転三転しつつなんとか上陸させたそうです。またサービス担当やエリアマネージャーの来日が遅れて、発注できない期間が長かった影響もあり新車不足に陥っています。
こうして入荷が遅れているため、現在は販売拠点通しのクルマのやりとりもできない状態(国産車と同じ)。実質在庫販売のみに等しく、本来4月に上陸するはずのモデルが6月頃上陸。そして今後のオーダーに関しては、早くても9〜10月の見通しになっていいます。
対してMINIですが、こちらはもともと薄利多売で国内在庫が多いことから新車は豊富で、いろいろ選べる状態。特に困っていることはないようです。
ちなみにX1MスポーツとMINIクラブマンのオプション設定(ウェンブリー&ブリックレーン)の納期は同じ6月ですが、X1Mは少ない台数が6月に入ってくることに対して、MINIクラブマンのウェンブリーなどは、まとまった台数が期待できるそうです。
これはどうやら日本の原発問題に対してドイツ産のBMWは上陸できない場合が多いらしく、運搬業者の問題もあるのだとか。対してMINIは英国産なのでこの規制にひっかからないことが関係しているみたいです。
いずれにせよ、一日も早い原発の収束をお願いしたいものです。
ちなみに新車が来ないBMWだけに、在庫車であれば大幅な値引きが期待できます。セールスマンも売らないと生活に困りますからね。意外ですが買い時といえるかも。
(佐藤みきお)
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