韓国では、日本大使館が主催した「天皇陛下生誕祝賀パーティー」に、李明博大統領の兄の李相得(イ・サンドク)ハンナラ党議員ら政治家が出席したことで、厳しい非難が相次いだ。出席した議員は、「(歴史上の問題でも)日本は丁重に謝罪をしている」、「親善のために出席するのは当然」などと述べた。

 パーティーは6日、ソウル市内のロッテホテルで行われた。会場は来客でにぎわい、韓国メディアは「予想を上回る盛況だった」と伝えた。李議員以外にも「韓日議員連盟会長」の朴鍾根(パク・ジョングン)副会長と金泰煥(キム・テファン)幹事長などハンナラ党の議員3人が出席した。

 韓国メディアは「日本大使館から招待状を受けた議員や外交官など、政府要人のほとんどは行事の不適切性と敏感性を勘案して参加しなかった」と報道。李議員らの出席にとどまらず、会場の入り口に飾られたロッテグループやLGグループなど大企業が祝賀の花輪を贈ったことについても、「論争が起きるだろう」という。

 パーティー会場でインタビューに応じた李議員は「(歴史上の問題でも)日本は丁重に謝罪をし、文化財も返そうとしている。外交を考えても、出席すべきだ」、「韓日交流協会の会長として、親善交流のために出席するのは当然」などと述べ、自身の出席に問題はないとの立場を繰り返し表明した。

 しかし、韓国ヤフーが掲載したネット投票で「国民感情を考慮し、出席すべきではない」との意見が78.2%を占めるなど、出席に反対する声が圧倒的に多い。関連記事のコメント欄にも「大韓民国のプライドが崩れた」、「愚かなこと」、「正気ではない」、「日本に帰れば……」など、非難の声が殺到した。(編集担当:金志秀)



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