ネット通販が狂ってきている/純丘曜彰 教授博士
/ネット通販は、家にいながらすぐに買い物ができるのが魅力だった。ところが、最近は在庫切れだらけ。それどころか、検索をかけると、関係ない商品ばかりが表示され、ようやく欲しかった商品を見つけても、また在庫切れのサイトに戻されてしまう。/
ある商品をネット買おうと注文したところ、数日後になって在庫切れで店側から注文のキャンセル。それで別の店で、と思ったのだが、そこも同じ。そして、その次も。そんなこんなで、何件もはしごしているが、一ヶ月かかっても、いまだに手に入らない。ネット通販というのは、遠くの街まで行ってあちこちの店を探さずとも、家にいながらにして、注文すればすぐ届く、というのが魅力だったはずなのだが。店に電話すれば即答してもらえる在庫の有無も、ネット通販ではメールの返事が来るのに数日もかかる。
ネット通販モール自体も、いまやむごいことになっている。キーワード検索をすると、いきなり数万件もひっかかってしまう。それでいて、その大半が、まったく関係のない商品だ。店側がとりあえず自分のサイトに客を呼び込もうと、関係のない商品にまで、検索の多いキーワードをつけてしまった結果だ。こんな調子だから、在庫有り、で絞り込んでも、みんな、有ります、有ります、とにかくうちのサイトを見て見てください、ということになってしまう。
一般検索すると、もっとひどいことになる。欲しい商品を売っているサイトが、さらに膨大な数に出てくる。ところが、これのほとんどがアフィリエイトや、二次情報サイトで、結局、どこかのネット通販モール内のサイトに繋がっている。珍しい商品ほど、たった一つの店のたった一つのページに、とんでもない数のリンクが貼られている。だが、そのページは、すでに問い合わせて在庫切れだった店だ。
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ある商品をネット買おうと注文したところ、数日後になって在庫切れで店側から注文のキャンセル。それで別の店で、と思ったのだが、そこも同じ。そして、その次も。そんなこんなで、何件もはしごしているが、一ヶ月かかっても、いまだに手に入らない。ネット通販というのは、遠くの街まで行ってあちこちの店を探さずとも、家にいながらにして、注文すればすぐ届く、というのが魅力だったはずなのだが。店に電話すれば即答してもらえる在庫の有無も、ネット通販ではメールの返事が来るのに数日もかかる。
一般検索すると、もっとひどいことになる。欲しい商品を売っているサイトが、さらに膨大な数に出てくる。ところが、これのほとんどがアフィリエイトや、二次情報サイトで、結局、どこかのネット通販モール内のサイトに繋がっている。珍しい商品ほど、たった一つの店のたった一つのページに、とんでもない数のリンクが貼られている。だが、そのページは、すでに問い合わせて在庫切れだった店だ。
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