山東省棗荘市で9日に開催された全国炭鉱職業安全健康交流会・炭鉱塵肺(じんぱい)防止現場会で、中国では毎年5万7000人の炭鉱労働者が塵肺を発症しており、うち6000人以上が死亡しているとの試算結果が発表されたことを受け、サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が発表したアンケート結果によると、「炭鉱事業者は、炭坑内の粉塵量を測定し、基準値を超えている炭鉱は稼動停止にすべき」との見方が最多回答となった。

 「炭鉱塵肺の発症を予防するには何が必要か?」との設問に対する10日午後23時分時点の回答状況は以下の通り。

(1)炭鉱事業者は、炭坑内の粉塵量を測定し、基準値を超えている炭鉱は稼動停止する…24.95%

(2)炭鉱労働者が自主的にマスクをつけたり、定期健診を受けるなど予防する…16.96%

(3)炭鉱事業者は、炭鉱内の環境に関する制度を整える…23.59%

(4)炭鉱事業者は、坑内の環境の改善施設を建設する…22.03%

(5)その他…12.48%

 また、「海外で、職業性疾病の罹患(りかん)率が低い理由は何か?」との質問に対する回答は以下のとおりとなった。

(1)人体に悪影響がある産業製品は、他国からの輸入に頼っている…34.31%

(2)労災に関する保障制度がしっかりしている…32.55%

(3)炭鉱事業者は、炭鉱内の環境に関する制度を整える…23.59%

(4)炭海外でも深刻な状況。ただ報道されていないだけ…16.76%

(5)その他…16.37%

(編集担当:畠山栄)



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