パチンコホールやホテル、エレベータなどのバックグラウンドミュージックが示す通り、音楽の人間の行動への影響は昔から研究の対象となっている。加えて、音楽は、人間だけでなく、動植物への影響についても指摘されている。ルワンダから、豚にヒップホップやレゲエ、R&Bなどを聞かせ生産性を上げたニュースが飛び込んできた。今回は、音楽と生産性と環境経営の関係について見ていこう。

「ルワンダの農場で、豚にヒップホップやレゲエ、R&Bなどを聞かせながら育てたところ、音楽を聞かせて育てた豚は、音楽を聞かせなかったものに比べ、2倍も子豚を産み、体重の増え方や肉質も良いという結果が出たとの事。(参考:2010年10月8日 ロイター)」

人間の職場でも、音楽と生産性の関係は、かなり以前から研究対象になっているようだが、まだまだ明確な結論は出ていないようである。一口に音楽といっても幅広く、好みの問題もあり、それが否定派と肯定派が分かれる理由の一つではないだろうか。

懐疑派も少なからずいるものの、音と人間の行動との関係の信奉者は数多くいる。例えば、パチンコホール。昔の軍艦マーチに始まり、現在の電子効果音。効果の程は定かではないが、やはり、これらの目的は、お客様の気持ちを高揚させ、射倖心を煽るためのもの。反対に、ホテルやエレベータでは気持ちを落ち着かせるような音楽が流れている。

音楽と生産性の関係はこれらのケースだけでは何ともいえないが、やはり、何かありそう。何よりも、大規模な設備投資や資源、エネルギーを消費することなく取り組むことができるのは魅力的である。


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