日経新聞10月21日企業2面に「カルビー、小売店運営 3年で15店、限定品など販売 ニーズ探り開発に活用」という3段19行の比較的小さな記事が掲載された。しかし、これは単なる「アンテナショップ開店」というだけでない、大きな動きが感じられる。


 日経新聞10月21日企業2面に「カルビー、小売店運営 3年で15店、限定品など販売 ニーズ探り開発に活用」という3段19行の比較的小さな記事が掲載された。しかし、これは単なる「アンテナショップ開店」というだけでない、大きな動きが感じられる。

 記事によれば、カルビーは<アンテナ店としての役割を担う>という店舗を<来年に都内で1号店を開業し、3年内に繁華街や商業施設に約15店を出店><京都などの地方都市も計画>という計画を持っているようだ。
 店舗規模としては<広さ平均50〜70平方メートル>であるというが、<1店当り売上げは初年度は1億円を見込む>ということなので、かなりアグレッシブな計画であることがわかる。

 店舗規模をイメージするなら、コンビニエンスストアの平均店舗面積は134.7平方メートル(商業統計より)ので、だいたいその半分くらいの規模であると考えればいい。
同じくコンビニと比較するなら、1平方メートルあたりの月間売上高は 7万7,000円(中小企業庁・中小企業の経営指標の業界平均)であるのに対し、1億円÷12ヶ月÷60平方メートル(50〜70の平均)=138,889円と、約倍近い売上げを見込んでいることになる。

 その売上高を支えるのは、<北海道だけで限定販売するスナック菓子「じゃがポックル」など約25種類の地域限定商品を中心に売る。店舗ごとの限定品を開発するほか、全国のスーパーなどで売る新商品を発売前に並べる。店内調理したポテトやドリンクも提供する>という品揃えであるという。

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