中村獅童、堺雅人、福士誠治
 日本を代表するベストセラー作家・浅田次郎の小説「日輪の遺産」が、「半落ち」「出口のない海」の佐々部清監督により、待望の映画化。2011年に公開を予定している。主演に「ゴールデンスランバー」や「ジェネラル・ルージュの凱旋」の堺雅人を迎え、共演には、中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、八千草薫ら、名だたる個性派・実力派俳優が終結している。

 「日輪の遺産」は、マッカーサーの財宝200兆円をめぐり、軍の密令を守り抜いた将校達と20名の少女との壮絶な感動のドラマ。11日、都内の撮影スタジオにて会見が行われ、堺、中村、福士、佐々部監督の4名がそれぞれ映画についてコメントした。

――撮影はいかがですか?

:今日は男3人だけの撮影でしたが、他の撮影ではユースケ・サンタマリアさんと20人の女学生が加わって、毎日が新鮮で、演じていて楽しい現場です。戦争を描くにあたっては、分かったふりだけは避けたいと思いました。あと、型にはまった軍人にならないように気を付けています。

中村:20人の女学生とのシーンで、彼女達のたたずまいを見ていると心に響くものがあり、新鮮でした。もんぺをはかせると、やはり日本人だ(笑)と思いましたし、時代を飛び越えるような瞬間にドキッとさせられました。戦争映画は作品を通じて何を感じていただけるか、ということだと思うので、一生懸命やっています。

福士:佐々部監督とは「チルソクの夏」以来7年ぶりにご一緒させていただきました。ずっと、もう一度ご一緒したいと思っていたので、役者としての喜びを感じながら演じています。英語を使うシーンがあるのですが特訓しながら準備しています。

――作品への意気込みは?

佐々部監督:脚本を作り始めて4年目になり、いつ実現するのかという状況が続きました。助監督時代、最後の仕事が「鉄道員(ぽっぽや」だったこともあり、自分の10作品目となる節目に、ファンである浅田次郎さんの作品を映画化できるということで感無量です。こうして素晴らしいキャストを迎え、周りの方々に感謝しながら、恥ずかしくない作品に仕上げたいと思っています。

日輪の遺産」ストーリー

2011年。一人の老婦人が、戦時下のある思い出を家族に語り始める。それは帝国陸軍がマッカーサーより奪取した時価200兆円にも及ぶ財宝にまつわる、驚愕の真実であった…。しかしその裏には、わずか20名の少女達と、軍の密命を守り抜いた将校達の祖国復興を願った壮絶なるドラマが存在した。国、未来を一途に想う日本人としてのプライド=矜持を、戦後60年以上を経た今、現代の日本人に問う心揺さぶるエンターテインメント大作!

日輪の遺産 - 公式サイト