宇宙旅行の切り札となるか!宇宙エレベーター【最新ハイテク講座】
宇宙は人類に残された最後のフロンティアといわれるほど神秘と謎のベールに包まれている。ハッブル望遠鏡や国際宇宙ステーション、スペースシャトルなど、多くの人が心を躍らされるのも、人類の宇宙への探求心の由縁であろう。
宇宙は我々の身近なところでもあり、遠いところでもある。民間による宇宙旅行の受付が始まったとはいえ、旅費は高額であり、誰でもがおいそれと行ける場所ではないのだ。
そうした中、誰でもが宇宙に飛び出せる「宇宙エレベーター」がにわかに注目を集めている。
・宇宙エレベーターに関する技術競技会 - 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
そこで今回は、宇宙旅行が手軽に実現するかもしれない宇宙エレベーターについてフォーカスしてみた。
■そもそも宇宙エレベーターってなに?
宇宙エレベーターは、惑星の表面から静止軌道まであがることができるエレベーターのことだ。静止軌道まであがれることから、軌道エレベーターと呼ばれることもある。
宇宙エレベーターの発想は昔からあり、「宇宙旅行の父」と呼ばれたコンスタンチン・E・ツィオルコフスキー氏が1895年に自著の中で記述している。
■現実味を帯びてきた宇宙エレベーター
宇宙エレベーターの理論は昔からあったが、肝心の宇宙エレベーターを建設するために十分な強度を持った素材が、これまでは存在しなかった。そのために宇宙エレベーターは話題とはなるが、SFの中の話にとどまってきたのだ。
ところが、20世紀末にカーボンナノチューブなどの新物質の発見により、にわかに宇宙エレベーター建設が現実味を帯びてきたというわけだ。
・アジア初、宇宙エレベーター技術競技会結果のお知らせ(zip形式) - 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
■宇宙エレベーターがかかえる課題
現実味を帯びてきたとはいえ、宇宙エレベーターには数々の課題が残されている。
まず新物質が見つかったとはいえ、実際に宇宙エレベーターを建設するためには、まだ十分な強度とはいえず、建設可能な決定的な素材が見つかっていないことだ。
さらに建設方法の問題もある。長大な吊り橋を建設する方法を応用して人工衛星から地球にケーブルを下ろしていけばよいが、ケーブル自体の重さによって重心が静止軌道から外れないように反対側にもケーブルを伸ばす必要があるなど、工事はかなり大がかりなものとなる。建設費も何兆円となると試算されている。
宇宙エレベーターの実現には、まだ時間がかかるかもしれないが、かつて人類が月を目指して月面に足跡を残せたように、あきらめなければいつかは実現する技術なのかもしれない。
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宇宙エレベーターは、惑星の表面から静止軌道まであがることができるエレベーターのことだ。静止軌道まであがれることから、軌道エレベーターと呼ばれることもある。
宇宙エレベーターの発想は昔からあり、「宇宙旅行の父」と呼ばれたコンスタンチン・E・ツィオルコフスキー氏が1895年に自著の中で記述している。
■現実味を帯びてきた宇宙エレベーター
宇宙エレベーターの理論は昔からあったが、肝心の宇宙エレベーターを建設するために十分な強度を持った素材が、これまでは存在しなかった。そのために宇宙エレベーターは話題とはなるが、SFの中の話にとどまってきたのだ。
ところが、20世紀末にカーボンナノチューブなどの新物質の発見により、にわかに宇宙エレベーター建設が現実味を帯びてきたというわけだ。
・アジア初、宇宙エレベーター技術競技会結果のお知らせ(zip形式) - 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
■宇宙エレベーターがかかえる課題
現実味を帯びてきたとはいえ、宇宙エレベーターには数々の課題が残されている。
まず新物質が見つかったとはいえ、実際に宇宙エレベーターを建設するためには、まだ十分な強度とはいえず、建設可能な決定的な素材が見つかっていないことだ。
さらに建設方法の問題もある。長大な吊り橋を建設する方法を応用して人工衛星から地球にケーブルを下ろしていけばよいが、ケーブル自体の重さによって重心が静止軌道から外れないように反対側にもケーブルを伸ばす必要があるなど、工事はかなり大がかりなものとなる。建設費も何兆円となると試算されている。
宇宙エレベーターの実現には、まだ時間がかかるかもしれないが、かつて人類が月を目指して月面に足跡を残せたように、あきらめなければいつかは実現する技術なのかもしれない。
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