MMA PLANET Special interview
Interview by Manabu Takashima

――いよいよ、ジェンス・パルバー戦が直前に迫ってきましたね。

「体調も凄く良いし、後は試合が始まるのを待つばかりさ。トレーニングも凄く順調にこなすことができた」

――減量は順調ですか。

「もともと、155ポンドから157ポンドぐらいしかないし、減量はそれほど大変じゃないんだ。カレッジでレスリングをやっていた時は135ポンドまで落とす必要があったから、その時と比べるとフェザー級の145ポンドにするのは簡単だよ」

――減量がそれほど大変でないということは、試合当日はジェンスの方が重いということも考えられますね。ところで、今回の試合では、テイクダウンの攻防が非常に重要になってくると思われますが。

「2人とも長所と短所を持っているけど、僕のレスリングはアドバンテージをもたらすだろうね。でも、少しのアドバンテージで、逆にジェンスはサブミッションでは僕より少し上だと思う。噛み合ったエキサイティングな試合になるだろう。実際、二人ともオールラウンダーで、どんな局面でも戦えるし、そして僕もジェンスもフィニッシュを狙う気持ちが強いからね」

――スタンドで戦った場合、距離が離れればジェンスの間合い。縮まればユライアの間合い。ボクシングではジェンスが長けていますが、爆発力ではユライアに分があると思うのですが。

「彼はKO勝ちも多いしね。立ち技で彼の距離で戦うことは危険だと思う。けど、同時に彼はスタンドで戦ってKO負けもしているからね。僕はスタンドでも、グラウンドでも構わない。爆発力だけでなく、スピードも僕の方があるからね」

――試合はサクラメント、つまりユライアのホームタウンで行われるのですが、ファンの関係は大きな力になる一方で、プレッシャーになることも考えられます。

「プレッシャーにはならないよ。僕はオクタゴンのなかで、ジェンスと向かい合うことに集中しているし、観客のみんなが僕を応援してくれるのだから、それは大きなアドバンテージさ。そんな環境のなかで、ジェンスは試合をしたことはないはずだからね。2年前にナオヤ・ウエマツとサクラメントで戦ったときも、地元のファンの声援には凄く勇気づけられたからね」

――チケットも当初、発売予定だった8000枚が完売となり、2階席も開放することになったようです。

「嬉しいよね。それだけのファンが試合を見に来てくれるということは。まぁ、ファンの数を気にしているような悠長な試合じゃないんだけど、フェザー級の試合がメインイベントでそれだけの人々が来てくれることは素晴らしいことだよ。ファンも、軽量級の試合がいかに面白いか理解してくれるようになったんだ。WECがこれまでTV中継などに力を入れてきた成果だよ」

――そのように注目を集めるようになったことで、WECのフェザー級には強豪が集結しつつあります。次回大会でもマイク・ブラウン選手、アレッシャンドリ・ペケーニョ選手がWECに登場します。

「僕がカレッジでレスリングをしていたときから、彼らはこの階級で活躍していた。僕がプロになってしばらくしたときにマイク・ブラウンは、UFCでゲンキ・スドーと戦っていたからね。ただ、フェザー級は僕の階級だということを証明していきたい」

――ところで、山本KID徳郁選手と戦えるなら、バンタム級に階級を落としても良いという発言があったようですが。

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