リーガ終了まであと2節。勝ち点72で並ぶレアル・マドリーとバルセロナの一戦に注目が集まるの言うまでもない。アウェイでサラゴサに挑むレアル・マドリー、ホームにエスパニョールを迎えバルセロナダービーを戦うバルセロナ。両チームが求めるものは勝ち点3の獲得である。

 優勝を左右する一戦に注目が集まる中、両チームの監督は試合前の記者会見で次のように語っている。

 レアル・マドリーのカペッロ監督は、「これは一つのファイナルだ。この重要な一戦に向け準備期間はそんなに取れなかったが、我々はしっかり練習を積んでいる。良い試合をする自信がある。代表戦に招集されていた選手らも意欲を持って戻って来てくれているし、納得のいく練習をしたつもりだ」と自信を見せたが、「我々に幸福感などない。まだタイトルを手にしたわけではないからね。優勝に近いところにいるし、うまくいくという意識はあるが、それは幸福感といったものではなく、集中力と意欲だ」とチームが良いメンタリティを持ってサラゴサ戦に臨める状態にあることを強調。

 一方、バルセロナのライカールト監督は、「明日の試合はとても重要な試合となるだろう。今節、首位に立つチームがかなり有利となるのは確かだが、全ては最終節で決まると思う。自分たちの仕事だけを考え、強いメンタリティを持つことが大事だ。我々のファンの前で勝利に相応しい試合をすること、自分たちの仕事に全神経を傾けなければならない」とコメント。

 両チームの招集メンバーだが、カペッロ監督は、ケガで出場が微妙視されているベッカムを含む、GK:カシージャス、ディエゴ・ロペス、アダン、DF:ロベルト・カルロス、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、シシーニョ、マルセロ、エルゲラ、トーレス、MF:ディアラ、エメルソン、グティ、ガゴ、ベッカム、FW:ラウル、ロビーニョ、ファン・ニステルローイ、レジェス、イグアインの20名を帯同させているが、このうち2名がベンチ入りから外れることになる。

 ライカールト監督は、ロナウジーニョを含む、GK:バルデス、ジョルケラ、DF:プジョール、テュラム、オレゲール、ジオ、ザンブロッタ、ベレッチ、MF:マルケス、モッタ、チャビ、イニエスタ、デコ、FW:ジュリ、ロナウジーニョ、メッシ、グジョンセン、エスケーロ、エトーの19選手を招集。しかし、最終的にCEDD(スペインスポーツ規律委員会)は、前節のヘタフェ戦でレッドカードを受け、一発退場となったロナウジーニョの1試合の出場停止処分撤回の嘆願書を却下したため、ロナウジーニョのエスパニョール戦欠場が決まった。また、今シーズン限りでバルセロナを退団するサビオラも招集メンバーから外れ、カンプ・ノウに別れを告げることはできなくなった。

 勢いづくレアル・マドリーがこのまま突っ走るのか、昨年のリーガチャンピオン、バルセロナが逆転で優位に立つのか、同時刻開催(9日、現地時間夜9時キックオフ)の試合に注目だ。

(スペイン通信)