掟破りのチャイナドーピングで、PSPはニンテンドーDS Liteの携帯性に勝てるか!?

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■PSPとニンテンドーDS Liteの携帯性を比べる

時は今、空前の携帯ゲーム機ブームだ。そのブームを牽引しているのは、プレイステーションポータブル(以下PSP)とニンテンドーDS Lite(以下NDS)の2大携帯ゲーム機である。
さて、これらが携帯ゲーム機である以上は、"携帯性"をトコトン追求せねばならない。では、"携帯性"とは何か?

携帯ゲーム機における"携帯性"は、サイズ、重量、動作時間の3要素である。サイズはNDSの体積211,314mm2を100%とすると、PSPの289,340mm2は約137%。重量はNDSの218gを100%とすると、PSPの280gは約128%。この時点でPSPはNDSに携帯性指数(※1)で65%も差をつけられている。それでは、最後の要素である動作時間はどうだろうか?

(※1)携帯性指数
本記事内における独自指数。比較対照を100%とした際に、100%以下なら優れており、100%以上だと劣っていることになる。

■まさかのPSP大惨敗!?

NDSのバッテリー持続時間はメーカー資料で5〜19時間となっている。数値に12時間もの幅があるが、5時間はスクリーン2枚使用するゲームを最高輝度(バックライトの明るさ)で遊んだ場合、19時間はスクリーン1枚のゲームを最低輝度で遊んだ場合の持続時間である。ちなみに、一般的なDSタイトルを最高輝度で遊んだ場合のバッテリー持続時間は、メーカーの資料通り6時間前後だ。

NDSに対し、PSPバッテリーにおける持続時間のメーカー資料は、ビデオ再生で5時間、ゲームだと4〜6時間となっている。しかし、実際に4時間プレイできることはなかなかない。メーカー資料がバックライトの輝度設定を4段階中の何段階目を前提にしているかは触れていないが、最高輝度で普通にプレイして3時間、ゲームのタイトルによっては2時間を割り込む場合もある。

バッテリー持続時間は、本体設定やプレイするゲームによって大きく異なるので一概に比べることはできない。しかし、一般的なゲームをプレイしていて倍近い差がでる以上は、NDSの動作時間携帯指数を100%とするとPSPの動作時間携帯指数は200%になる。

PSPはサイズ、重量、動作時間の3要素を合計するとNDSに比べては165%も携帯性指数に差をつけられているのだ。まさに圧敗(※2)といえよう(PSPが性能面でNDSを圧倒しているという事実は置いてきぼりであるが気にしない)。

(※2)圧敗
本記事内における独自造語。圧倒的な敗北の意。圧勝の反語。

■PSPの動作時間を延ばして携帯性指数を逆転させる

勝手な基準である携帯性指数だが、なんとかPSPの携帯性指数でNDSに一矢報いたい。しかし、分解や改造をしない限り、サイズと重量はどうにもならない。そこで、最も差がついた動作時間を改善してみることにする。

本記事内で使用する怪しげな周辺機器はすべてメーカーの保証対象外です。これらの機器を使用してゲーム機本体などが破損してもメーカー保証を受けることはできません。試したい場合はすべて自己責任でお願い致します。

PSPの標準バッテリーパック(以下BP)は1,800mAh(※3)。Sonyの既製品に容量を約22%拡大した2,200mAhのBPが存在するが、その程度の増強では焼け石に水だ。

(※3)電池の容量を示す数値。

そこで「made in China」の2,600mAhバッテリーを採用してみた。これでBP容量はなんと44%アップ。マジッてくらいSonyのオフィシャル周辺機器とは程遠い存在だが、この際、そんなことにはかまってられない。
写真:made in Chinaの2,600mAhバッテリー。お値段は\2,380-というオドロキのチャイナプライス。ちなみにSony純正2,200mAhのBPは\5,565-。

しかし、PSPの動作時間が44%延びたとしても、まだまだNDSの携帯性指数にはとどかない。そこで、これまたChina製の『DOUBLE POWER PACK』を採用することにする。この商品は、1,800mAhのBPと手持ちのBPを合体させるというファンタステックな周辺機器だ。

これでBP容量は1,800mAh+2,600mAhの4,400Ahで、標準の1,800mAhと比べて144%アップ。これまたマジッてくらいSonyのオフィシャル周辺機器とは程遠い存在だが、オフィシャルの死兆星がみえてきた。
写真:『DOUBLE POWER PACK』装着の図。見た目とってもジャンボリー、なのに、お値段は\2,000-というオドロキのチャイナプライス。

しかし、PSPの動作時間が144%延びたとしても、まだNDSの携帯指数合計を逆転できない…。そこで、これまたマジッてくらいChina製の『Powerbank 闘牛王』を採用することにする。名前からして"オー!モーレツ(死語か…)"。この商品は、4,400mAhのBPをDC電源経由でPSPに供給するという、なんとも"ハラーショ"な周辺機器なのだ。

これでBP容量は1,800mAh+2,600mAh+4,400mAhの8,800mAh…。標準と比べて389%アップのありえない要領…。これまたマジッてくらいSonyのオフィシャル周辺機器とは程遠い存在だが、オフィシャルは涅槃へと旅立ってしまった。

そのおかげで、バッテリー容量は標準と比べて5倍近くに膨れ上がった。
写真:『Powerbank 闘牛王』装着の図。見た目とってもボリューミー。お値段は\6,380-は高いのか安いのかよくわかりません。なぜ名前が「闘牛王」かわかるかな?

■NDSと比べた動作時間3時間の差はどこまで縮まったか?
PSP約3時間、NDS約6時間と動作時間に2倍近い差がついていたが、上記の究極の"ドーピング"を行なったことにより、PSPの動作時間は約15時間と大幅に向上した(というか、検証途中で寝てしまったのでもっと向上していたかも…)。これで携帯指数もNDSに大逆転と思いきや、PSPがなぜだかとっても重い気がする…。それは気のせいにするチャイナ。

ちなみに、PSPをもっと重くする素敵にするツールを、この後に追加してみました。それが写真の『DOUBLE EXPAND MEMORY CONVERTER』だ。SDカードをメモリースティックDuoにコンバートするというとってもワイルドな一品。こいつまで装着すると、さらに重い気がバリバリ感じられるが、そんなことは気のせいにするチャイナ。
写真:SDカードは2枚セット可能で容量を合計できる(8Gバイト+8Gバイトなら16Gバイト!?)。UMDでのビデオ観賞はバッテリーを消耗するので、SDカードに動画を落として観賞すると動作時間の延長に一役買ってくれる。

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