俊輔の獲得に完全否定<br>【photo by B.O.S.】

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 アストン・ビラのマーティン・オニール監督が、セルチックのMF中村俊輔の獲得について完全否定した。すでにセルチック側へ身分照会を行ったと一部メディアが報じたことについて、「まったくのデタラメ」と、クラブの公式サイトでコメントを発表している。

「移籍にまつわる噂は、サッカーにはつき物だ。特に今の時期はね。だから、メディアが噂を報じても、私はいちいちコメントを発表しない。しかし、今回に限っては、見過ごすことはできない。私だけでなく、我がクラブの誰一人として、今回噂された選手に限らず、セルチックの選手に興味を示したことはない。断言させてもらうが、今回の噂はまったくのデタラメだ」

 普段は冷静沈着なオニールが“中村獲得報道”に怒りを露にした背景には、セルチックとの関係がある。オニールは2005年までセルチックで指揮を執り、クラブに数多くのタイトルをもたらした経緯があるため、移籍マーケットのたびに古巣から選手を引き抜くとの憶測が英国メディアを駆け巡る。この状況に嫌気が差したとオニールは言う。

「メディアの人間は単なる憶測で記事を書くんだ。例えば、それぞれの監督が求めていそうなタイプの選手を想像して、勝手に噂を作り上げてしまう。特に私の場合は、セルチックとの関係から、空想の話をでっち上げられる。正直ウンザリしているよ」

 今回、セルチックを代表する選手としてオニール監督率いるアストン・ビラへの移籍が取り沙汰された中村。セルチックでのプレー続行が有力視されているが、少なくとも英国メディアから注目を集める存在となっていることだけは間違いなさそうだ。