ベニテス監督の下でプレーを続けることになった<br>【photo by Kiminori SAWADA】

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 プレミアリーグのリバプールは、MFスティーブン・ジェラードとDFジェイミー・キャラガーの両選手との契約を2011年まで延長したと発表した。キャプテンのジェラードと守備の要であるキャラガーは、ともにリバプール出身の生え抜きであり、2人の契約延長については、ラファエル・ベニテス監督だけでなく、アメリカ人共同オーナーであるジョージ・ジレットとトム・ヒックスも今オフの最優先事項に挙げていた。

 今回の契約延長について満足気に語るジェラードは、4年間の契約期間で数多くのタイトルをクラブにもたらしたいと語っている。

「交渉はとてもスムーズに進んだ。これで来シーズンを楽しみに待つことが出来るよ。これからの4年間は、出来る限り多くのタイトルを獲得したい。チームは新しい経営陣を迎えたし、新スタジアムへの移転も予定されている。クラブにとっては素晴らしいことだ。リバプールにとってエキサイティングな4年間にしてみせるよ。プレミアリーグのタイトルだけじゃなく、カップ戦でも優勝できるはずだ。ただし、現時点で一番の目標はプレミアリーグのタイトルだね」

 一方、29歳のキャラガーも契約延長に喜びを隠さず、「キャリアをリバプールで終えたい」と語っている。

「契約延長が決まってとても嬉しい。スティーブンと僕は2人とも地元出身だし、僕はキャリアをリバプールで終えたいと、いつも言ってきた。出来ればもう一度、契約を延長できれば最高だ。そうなれば、リバプールで引退できるだろう。今後4年間も、今と同じくレギュラーとしてプレーできれば最高だ。今はそれが僕の目標だね」

 2006-07シーズンのリバプールは、2シーズンぶりの優勝を目ざしたチャンピオンズ・リーグで決勝まで進出しながら、2年前のリベンジに燃えるACミランに敗れ、準優勝に終わった。さらに、プレミアリーグでは3位でシーズンを終えながらも、優勝したマンチェスター・ユナイテッドには勝点で21の大差をつけられている。新経営陣の下、覇権奪回を目ざして積極的な補強に動くとも言われているリバプールだが、1970年代から80年代にかけてクラブが築いた黄金期の再現には、地元出身のジェラードとキャラガーの奮起が、何よりも必要となる。