3月のオーストリア戦で代表デビューを飾ったフランスの新しい“司令塔”サミル・ナスリ(マルセイユ)。前試合は親善試合だったため、コンペティションとしては2日のユーロ2008予選(ウクライナ戦)が初試合となった。

 サッカー専門サイト「フットボール365」によると、ナスリは試合後、ウクライナの選手とユニフォームを交換せず、大事に袋に入れてバッグの底に詰め、持ち帰った。初のAマッチで着たユニフォームはうっかり紛失してしまい残念がったが、「今度は間違いなく父にあげる」と決めていたそうだ。

 ナスリの家族思いはたいへん有名で、一躍スターとなった今も、両親の家で暮らしている。とくに父親は、ナスリを精神面で支えてきた大きな存在。フランスのテレビは、マルセイユの本拠地ベロドロームのピッチを初めて訪れたナスリが、父親に「将来はここでプレーするんだよ」と言われて目を輝かせた場面をたびたび放映している。