チェルシーのイングランド代表MFフランク・ランパードは現在の契約に不満を持ち、同クラブとの契約延長問題で揉めており、その将来も不安定なままとなっている。そのランパードにはユベントスが獲得に乗り出したとも報じられているが、その一方でランパード本人はバルセロナからの連絡を待ち続けているという。しかし、ランパードが来シーズン、バルセロナのユニフォームを着てプレーすることはそう簡単にはいかないと見られているのも事実。ランパードのバルセロナ移籍は、同クラブのポルトガル代表MFデコの退団次第であり、バルセロナのチキ・ベキリスタインTDもそう捉えているのだ。デコの去就問題がはっきるするまではランパード獲得に動けないといったところだ。

 ランパード獲りのカギを握るデコには、インテルといったクラブが興味を示しているとの噂も上がっているが、デコ自身は2010年まで交わしているバルセロナとの契約を全うするつもりであると明言していることからわかるように、バルセロナから出て行くつもりは今の彼にはない。

 デコもランパードも同じタイプの攻撃的MFであることから、デコが残留した場合、ランパード獲得の話はなくなるのは明らか。その逆もあり得ない話ではない。しかし、バルセロナがこの夏の移籍マーケットで獲得を狙うのは左サイドバック、守備的MF、第2の9番、の3つのポジションであり、特に守備的MFの補強が優先であることははっきりしている。

 ランパードのバルセロナ移籍はデコにかかっているといったところだが、2人の去就はこのオフ注目を集めることになるだろう。果たして…?

(スペイン通信)