2日、スタッド・ド・フランス(パリ郊外サンドニ市)で20時45分(日本時間3日午前3時45分)にキックオフを迎えるユーロ2008予選ウクライナ戦を前に、フランス代表の主将、リリアン・テュラム(バルセロナ)が警戒感を示した。レキップ紙が伝えている。

 ビエラ、アンリ、サニョルら主力選手を欠いて大事な一戦に臨むフランス。テュラムは「当然、弱くなっている。彼らがいたほうがよかった。少なくともメンバーリストの上では、パフォーマンスは下がる顔触れ。しかし1試合か2試合なら何とかしのげるだろう」と語っている。

 テュラムは、スペインリーグでプレーする自身とエスキュデ(セビージャ)を除くすべての選手がすでにシーズンを終えてしまったタイミングにも、懸念を抱いている。とくに、ギャラス(アーセナル)、アネルカ(ボルトン)、マケレレ(チェルシー)など5人のプレミアリーグ所属の選手がおよそ3週間、試合に出場していないのが気がかりだ。「1週間か2週間、試合から遠ざかると、レベルを維持するのはとても難しい。練習だけでは、なかなか計れないものがある。あとは選手の集中力に期待するしかない」というのがテュラムの分析。代表128試合を経験する大ベテランの言葉だけに重みがある。