「アイフル」のCMでチワワの“くぅ〜ちゃん”と共演し、一躍ブレイクした

写真拡大

「少し(認知症が)進行しているかもしれません。でも、寝る時にオムツをすれば布団を汚すこともないし、恥ずかしく思う必要もない。みんな年を取れば多かれ少なかれ体験することですから」

【写真を見る】18歳年下のパートナー水沢巡美さんと現在のアパートでのツーショット。

 そう明るく笑い飛ばすのは、俳優・清水章吾(83)の18歳年下のパートナーで演歌歌手の水沢巡美(65)だ。横で話を聞いていた清水も「そうそう」と穏やかに相槌を打つ。

 2002年に消費者金融「アイフル」のCMでチワワの"くぅ〜ちゃん"と共演し、一躍ブレイクしたベテラン俳優の清水。NEWSポストセブンではこれまで、生活保護を受けながら埼玉県内の家賃3万円のアパートで暮らす清水と、彼を支える水沢が送る日々を報じてきた。しかしその裏で、水沢は清水への思いから行き過ぎた行動をとってしまい、刑事告訴されていた。

 2026年7月10日、記者は現在の2人の様子を取材すべく、最寄り駅から徒歩で30分の距離にある畑に囲まれたアパートを再び訪ねた。【前後編の前編】

夜はオムツも…温かい共同生活

 生活保護を受けながら暮らしている清水は、昨年あたりから認知機能が低下し、現在は1日3回薬を服用しているという。今年5月の取材で水沢はこう明かしていた。

「以前のアパートで一緒に住んでいた時、私が夜勤の仕事から戻って来て昼間に寝ていると、『お世話になりました』って書き置きして出ていってしまったことがありました」

 あれから時が経ち、認知機能の低下は少しずつ進んでいるという。しかし水沢の献身的なサポートのもと、穏やかな日々を送っている。

すき家とはま寿司にハマり中

 水沢は別のアパートを借りてはいるが、介護のためにほぼ清水の自宅で過ごしている。そのため水沢が働けるのは深夜、運転代行のアルバイトで自身の生活費を稼いでいる。清水にしても、月々の生活保護費から家賃の3万円を差し引くと手元にはわずかしか残らず、2人とも決して楽な暮らし向きではない。

「私は運転代行の仕事で夜勤が多いので、昼間はひたすら寝ています。深夜に『噂の刑事トミーとマツ』の再放送があるので、章吾さんが出演しているシーンをスマホで撮って、2人で楽しんだり(笑)。章吾さん、食欲はありますよ。今は『すき家』や『はま寿司』にハマっています」(水沢)

 両者ともに経済的にはギリギリの生活を送っているが、決して悲壮感はない。水沢が「ご馳走するから『すき家』にいきませんか?」と声をかけたところ、清水が「いま取材の方が来てるよ」と制止する微笑ましいやり取りもあった。水沢とともに送るアパートでの生活は、清水にとって何よりの安息となっていることだろう。

 しかしこの取材が行われた7月10日は、水沢にとって平穏とは言い難いタイミングだった。実はこの日は、水沢が抱える裁判の控訴審判決が言い渡されたまさに「その日」。

 清水の元妻との間で起きた泥沼騒動の末、刑事告訴されて有罪判決を受けていた水沢。彼女の口から明かされたのは、穏やかな日常の背景にあった厳しい現実と、それでも清水のそばに居続けるという強い思いだった──。

(後編へつづく)