中川未悠主演、はるな愛が自身初の母親役! 映画『となりのとらんす少女ちゃん』11.7公開決定
【写真】映画『となりのとらんす少女ちゃん』主演・中川未悠、監督・東海林毅
原作はトランスジェンダー当事者である漫画家・とら少が、トランスジェンダーの若者たちの感情をリアリティ豊かに描き、多くの共感を集めた同名の短編漫画集に収録された一編「未来から来たとらんすちゃん」。
主人公は、性別だけでなく、友達との関係性、そして自分にとって大切なものとは何かを見つめ直していく。男女の単純な二元論では捉えられない複雑な感情や、既存のカテゴリーやラベルでは表現しきれない心の揺らぎを、ユーモアを交えながら描き出す。
中学2年生のユウタはシングルマザーの母と二人暮らし。ユウタのもとにある日突然、ユウカと名乗る女性が現れる。ユウカは10年後の未来からやって来たユウタ自身で、さまざまな苦労の末に性別適合手術を受けてこの姿になったのだという。
大人の身体になる前に一刻も早く性別移行に向けて動き始めるよう迫るユウカ。周りの友人たちとの間で小さな違和感を感じ始めていたユウタだが、強引なユウカに反発。女性として生きることを選んだユウカと、その未来を受け入れがたいユウタの攻防がはじまる。
そんな中、ユウタの14歳の誕生日にある事件が起き、ユウタは未来への選択を迫られる。
監督は、東海林毅。可視化されにくい高齢世代のゲイを描いた『老ナルキソス』や、日本で初めてトランスジェンダー俳優の一般公募オーディションを行った『片袖の魚』など、性的マイノリティを主人公とした作品を数多く手掛けてきた。
トランスジェンダーに対する差別やヘイトが広がる社会状況と、トランスジェンダーを悲劇的に描く映画作品が多い中、「コメディ映画で描きたい」という思いから、大阪を舞台に製作。未来からやってきたユウカ役を務めるのは、トランスジェンダーMTF当事者である俳優・中川未悠。本作では関西出身という自身のバックグラウンドも活かし、関西弁で遠慮のないパワフルなキャラクターを演じ、新たな魅力を見せている。また、自身初の母親役として、はるな愛が出演する。
中川は「この作品は悩みや葛藤を抱えながらも前に進もうとする主人公の姿に、私自身もたくさん勇気をもらいました。観てくださる皆様の未来に光が入り込むような作品です。笑いあり、涙ありな映画となとらをぜひ、応援よろしくお願いいたします」とコメント。
原作者のとら少は「この映画を観た皆さんにも少し肩の力を抜いて笑ってもらえたら嬉しいです!」と言葉を寄せている。
映画『となりのとらんす少女ちゃん』は、11月7日より全国順次公開。
監督、中川、原作者のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■東海林毅監督
僕は青春映画が少し苦手です。なぜならそこに自分の姿がほとんど見当たらないからです。思春期、性的マイノリティの子供たちは部活や恋愛といった「普通の青春」を送る前にまず自分自身と向き合うことを迫られます。なぜ自分は親や友達と違うのか?、自分は間違った存在なのか?と悩みながら、手探りで自分と社会を接続していく苦しい季節。突き放した言い方をすればそれが性的マイノリティにとっての「青春」なのかもしれません。
この「青春映画」はそんな中学生だった自分に届けるつもりで製作しました。素敵な原作を提供してくださったとら少さん、自身に問いかけるように丁寧に演じてくださった中川未悠さんに感謝申し上げます。コメディ映画なので皆さんぜひご笑覧くださいませ。
■中川未悠(主演・ユウカ役)
皆さんは過去に戻りたいと思ったことはありますか? 私は何度も思ったことがあります。あの時、早く行動に移しておければ。とか、あの時、もっと勉強していたら。とか…タラレバを言ってしまったり。でも、きっと未来は自分で切り開いて行くことに意味があるんですよね。過去があるから今の私がいる。
この作品は悩みや葛藤を抱えながらも前に進もうとする主人公の姿に、私自身もたくさん勇気をもらいました。観てくださる皆様の未来に光が入り込むような作品です。笑いあり、涙ありな映画となとらをぜひ、応援よろしくお願いいたします。
■とら少(原作)
前を向ける物語が好きです。前を向こうと足掻いている人が好きです。いろんな納得できないことや飛び越えられない想いを抱えながら、両手いっぱいの水をなんとかこぼさないように生きている人が好きです。ユウタと未来から来たユウカもそんなふたりです。
映画の舞台は大阪の下町です。私の地元でもあります。劇中には男の子だった頃の私が歩いていた商店街も出てきます。あの頃の私は両手いっぱいに抱えた水をぼたぼたこぼしながら歩いていました。そんな過去を愚かだと憎んだこともありました。
それでも歩いていたら時が経っていました。女性として生き、素敵な人たちと出会っていました。気が付けば、わたしの漫画が映画になっていました。とはいえ相変わらず両手いっぱいに水を揺らしています。なので今ならこう言えます。「まあそんなもんやで」。
この映画を観た皆さんにも少し肩の力を抜いて笑ってもらえたら嬉しいです!

