チームは絶好調も、自宅にこもって…巨人・阿部慎之助前監督 「不起訴」確実も大きすぎる“代償”

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メンタルは強いタイプではない

巨人の阿部慎之助前監督(47)が6月9日、警視庁に暴行の疑いで書類送検されたことがわかった。5月25日、渋谷区の自宅で18歳長女の胸ぐらをつかんで押し倒すなどの暴行を加えた疑いだ。

阿部前監督は姉妹ゲンカを始めた長女と次女を「静かにしろ」と注意。長女が言い返したことに「カッとなった」と暴行の事実関係を認めているという。

暴行を受けた長女がChatGPTに相談、児童相談所を案内され、警察が動くという異例の展開も世間の耳目を集めた。事件翌日に行われた阿部前監督の辞任会見に長女は手紙を寄せ、

〈警察が来て一番驚いているのは自分自身です(中略)みなさんをお騒がせしてしまい大事になったこと深く反省しております〉

などと、後悔の念を述べた。SNSでは児相や警察の対応に賛否の声が飛び、阿部前監督の復帰を求める署名が13万筆集まった。

「プロ野球の枠を超えたニュースとなった。AI時代の問題点など、さまざまな課題を浮き彫りにした」(情報番組ディレクター)

一部報道によれば、警察は書類送検にあたり「寛大処分」の意見を付けたという。事情を勘案し、警察として起訴を求めないという異例の対応で、このまま不起訴となる公算が大きい。

それでも、時計の針を逆戻しすることはできない。阿部前監督を知る人物はフライデーデジタルの取材にこう答えた。

「阿部は今季が監督として最後の年と決めていた。だからこそ全身全霊でチームと向き合っていたのだが……まさに志半ば。ショックは大きいよ。彼自身、メンタルが強いタイプではないだけに心配だ」

マスコミの目を気にしてか、自宅にこもる日々を送っているという。

加えて複雑なのが、同氏の去った巨人が上昇気流に乗っていることだ。後を継いだのは橋上秀樹監督代行(60)だ。

最終的には“ゴジラ”に!?

交流戦から指揮を執る橋上代行のもと、巨人は引き分けを挟んで6連勝をマークするなど絶好調。6月10日にセ・リーグ首位に立った。好成績の要因として現場記者が口にするのは「風通しの良さ」だ。

「橋上代行になってから、選手同士の『こうしたら良いのではないか』という意見交換が活発になった。それを橋上代行は吸い上げて、実戦に活かしています」(スポーツ紙巨人担当)

阿部前監督は良くも悪くも“体育会系”なところがあり、機嫌の良し悪しもあったという。別の巨人担当記者は「阿部監督に若手が意見を言うなんてことはなかなか……。チーム全体に緊張感があった」と言うのだった。

対する橋上監督代行は野村克也氏譲りのデータ主義。選手や裏方に至るまで幅広くコミュニケーションを図っているという。

「その姿勢はチームリーダーの坂本勇人(37)にも影響を及ぼしているようで、大ベテランの彼が若手や投手陣の輪の中にも積極的に入ってコミュニケーションを取っています。チームの緊急事態に『自分が何とかしないと』と奮起しているのでしょう」(同・スポーツ紙記者)

このままリーグ優勝となれば、巨人ファンから「橋上続投」なんて声も出てきそうだが――読売グループの関係者は「球界の盟主たる巨人軍は生え抜きかつ、エース級が監督を務めるという暗黙ルールが存在する」と否定する。

「橋上続投の可能性は“ほぼゼロ”でしょう。次期監督候補として名前が挙がっているのは高橋由伸元監督(51)で、ワンポイントで川相昌弘一軍ディフェンスチーフコーチ(61)が就任する可能性もある。最終的には“ゴジラ”松井秀喜(52)を監督に据えたいというのがホンネでしょう。

“松井監督”は読売グループの悲願。周りを固めるコーチ陣もそうそうたる顔ぶれになるはずです。阿部前監督がジャイアンツのユニフォームを着ることは、しばらくないのではないか。ハラスメントに厳しいご時世ですから、他のチームのユニフォームを着るというのも考えづらい。球界復帰はかなり厳しいのではないか。解説者として復帰できれば“御の字”。読売グループの『スポーツ報知』でコラムを持つことから始めるのではないか」

阿部前監督は今、どんな気持ちで巨人の快進撃を見つめているのだろうか――。