日曜日のヘタフェ戦はレアル・マドリーにとって運のない試合となった。引き分けに追いつくのが精一杯、勝ち点2を失っただけでなく、ベスト8進出を懸けた水曜日(7日)のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦、アウェイでのバイエルン・ミュンヘン戦、そして土曜日(10日)のバルセロナとの“クラシコ”にデイビッド・ベッカムとホセ・アントニオ・レジェスの2選手を失うことになった。

 チームドクターの初診では、レジェスは左膝内側靭帯、ベッカムも右膝の靭帯を痛めた模様。月曜日にも精密検査を行う予定だが、ベッカムの負傷がより深刻であるようだ。ベッカムは1ヶ月半から2ヶ月の離脱、そしてレジェスも復帰までに1ヶ月以上かかると見られている。

 カペッロ監督も試合後、チームドクターと話をした上で「レジェスもベッカムもバイエルン戦を欠場するのは確実」とバイエルン・ミュンヘン戦の招集リストから外すことを示唆。

 さらに、レアル・マドリーの負傷者はレジェス、ベッカムだけに留まらず、ゴンサロ・イグアインは右足四頭筋の打撲、そしてルード・ファン・ニステルローイも左足を打撲、と4選手が負傷している。大一番を前に相次ぐ選手の負傷でカペッロ監督とにっては頭が痛いところだが、バイエルン・ミュンヘン戦ではディアラ、グティ、カンナバーロ、ラウル、エメルソンの復帰が見込まれている。引き分け以上でベスト8進が決まるレアル・マドリーがまずは一つ目の正念場を迎える。

 また、今シーズン終了後にMLSに移籍するベッカムにとってはレアル・マドリーでチャンピオンズリーグを戦う最後のシーズンとなる。チャンピオンズリーグという最高のステージにまだまだ立っていたいはず。バイエルン戦の欠場が確実となった今、チームの奮起に期待し、マドリーから声援を送ることになる

(スペイン通信)