レキップ紙によると、3日に行なわれたリーグ・アン、スダン対パリ・サンジェルマン(PSG)の試合開始30分前に、オランダ人のフーリガン数十人がスダンのスタジアムに入り込み、PSGのサポーターが陣取る観客席を目がけて突進、金網越しに暴行を加える騒ぎが発生した。制止に入った係員1人が負傷し、病院に運ばれたが大事には至らなかった。

 スダンはベルギー国境に近いアルデンヌ県にある。オランダ人フーリガンはユトレヒトから来ていた。かつてスダンに在籍し、ユトレヒトでプレーしていたダビッド・ディ・トマゾが2005年11月に急死して以来、ユトレヒトのファンがスダンの試合に訪れることが多くなったという。

 フランスのスタジアムでオランダ人フーリガンが暴れたのは、昨年11月のUEFA杯ナンシー対フェイエノールト戦の例がある。このときは30分以上にわたって試合が中断された。

 なお、これとは別に、翌4日に行なわれたPSGのリザーブチーム対レッド・スターの試合で、PSGのサポーター数十人がレッド・スターのサポーターを襲い乱闘に発展、試合中止となる騒ぎが発生している。