マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督による“口撃”に嫌悪感を示した。

 プレミアリーグの首位を走るマンUと2位チェルシーの勝点差は現在9。チェルシーの消化試合が1試合少なく、暫定的な勝点差だが、土曜日のリバプール戦でマンUが勝利を収めれば、この差は一時的に12まで広がり、日曜日に試合を控えるチェルシーが受ける心理的プレッシャーは少なくない。

 この状況を受け、先に心理戦を仕掛けたのはモウリーニョだった。このポルトガル人監督は、今シーズンのマンUの好調を「運と審判を味方につけた結果」と語ったのだ。この発言に対し、老将ファーガソンは、あきれ果てた様子で、不快感を露にした。

「またモウリーニョが何か言っているようだな。予想はしていたがね。どうやら、審判について言っているようだが、私に言わせれば、判定について文句を言う資格は、彼にはない。ここ数年、チェルシーは判定を巡る騒ぎを何度も起こしている。チェルシーが判定に抗議し、望みどおりの結果が得られないと、審判や相手選手が脅迫を受ける。そんな繰り返しだ。私には信じられないね。モウリーニョはそろそろ口を閉ざすべきではないか」

 2002-03シーズン以来のリーグ優勝に向け、ラストスパート態勢に入ったマンU。敵将の発言に厳しく反論する姿こそ、勝負師ファーガソンが、今週末の試合を“シーズンの天王山”と捉えた証拠と言えるだろう。