レアル・マドリーのファビオ・カンナバーロが“ガゼッタ・デッロ・スポルト”紙のインタビューで自身の将来について心境を明かし、イタリア復帰の可能性を示唆している。

「スペインは素晴らしい。でも、イタリアに帰る可能性もある。来シーズンもここでプレーすると思っているけれど、僕は33歳だし、最悪なシーズンとなればクラブが他の解決策を見つけることも分かっている。6月には何かしらの話し合いをするつもりだよ」。

 レアル・マドリーでプレーを続ける意思を持ちながらも、イタリアへの復帰の可能性をほのめかしたカンナバーロ。

「まず、僕のプレーに僕自身が満足していない。スペインでのようにこんなにたくさんのカードを受けたことはこれまで一度もなかった。1シーズンに8枚が最高だったけれど、21試合ですでに12枚も受けている、スペインのジャッジは違う。ボールに追いつくのが遅れるのも確かだ。先週の火曜日にはテュラムと電話で話したんだけれど、彼はあまり早く飛び出さず、後方、もっとエリアの近くにいるようアドバイスをくれたんだ。リーガにはシナマ・ポンゴユ(レクレアティーボ)、ダニ・アウベス(セビージャ)、イニエスタ(バルセロナ)、シルバ(バレンシア)、アレクシス(ヘタフェ)といった選手に注意が引かれたね」。

 スペインとイタリアのフットボール、そしてジャッジの違いに未だ戸惑うカンナバーロ。確かにイタリア代表、ユベントスで見せていたパフォーマンスをレアル・マドリーで見せているとは言い難い。彼の代理人は「カンナバーロはレアル・マドリーとの契約を全うするつもりでいる」と伝えているが、ACミラン行きの噂が上るなど、周囲も慌ただしくなってきているのも事実だ。彼の将来は今シーズンのレアル・マドリーの結果がカギを握っていると言えるのかもしれない。

(スペイン通信)