国王杯第2戦、苦手ラ・ロマレダでサラゴサを1ー2で敗り、リベンジを果たしたバルサが逆転で国王杯ベスト4進出を決めた。

 第1戦を0ー1で落とし、後がないバルサ。ライカールト監督は3ー4ー3の攻撃的布陣で挑んだ。試合開始からボールを支配し、サラゴサを圧倒したバルサはチャビ(18分)とイニエスタ(25分)のゴールで早々と2点リード。1点のビハインドをひっくり返し、逆にアドバンテージを得る。後半に入りサラゴサのピケに1点を返されるも、そのまま1ー2と逃げきり、トータルスコアを2ー2とし、アウェイゴールの差でベスト4進出を果たした。

 ライカールト監督は試合後の会見で「このスタメンでサラゴサの意表を突いたし、うまく機能した。特に前半、我々は良いフットボールというものを実現したし、ボールをコントロールした。逆に後半はサラゴサが攻撃に転じ、我々のボール支配率は下がった」とコメント。内容と結果に満足さを見せていた。意表を突いたフォーメーションが功を奏し、してやったりといったところだろう。

 また、同日行われた他の第2戦の結果、ヘタフェ対オサスナはトータルスコア3ー1(第1戦3ー0、第2戦0ー1)でヘタフェが、デポルティーボ対バジャドリはトータルスコア5ー2(第1戦4ー1、第2戦1ー1)でデポルティーボがそれぞれベスト4進出を果たしている。

 そして、注目のセビージャ・ダービー、セビージャ対ベティス戦だが、セビージャのカヌーテの先制ゴールで0ー1とした直後の57分、スタンドから2リットル入りのペットボトルが投げ込まれ、これがセビージャのフアンデ・ラモス監督の頭に直撃。同監督は失神してピッチに倒れ込み、そのままスタジアム側の救急車に担架で運ばれるとう最悪の事態が起き、試合は0ー1のまま中止となった。フアンデ・ラモス監督はすぐに意識を取り戻したという。なお、スペインフットボール連盟、大会委員会は明日(3月1日)にも残り32分の試合を再開するのか、このまま終了とするのかを決定する予定。このまま試合が終了となった場合はセビージャがベスト4進出となる。

(スペイン通信)