バルサ退治はお手の物と言わんばかりのベニテス監督<br>【photo by Kiminori Sawada】

写真拡大

 21日の欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、スペイン王者バルセロナに劇的な逆転勝利を収めたリバプールのラファエル・ベニテス監督は、スペイン時代から温めていた“バルサ攻略法”の効果を語った。

 スペインの国内リーグで2度の優勝を飾ったバレンシアの監督時代から、バルサ相手に抜群の相性を誇っていたベニテスは、緻密な作戦がアウェイでの金星に繋がったという。

「私が率いていたバレンシアも、効果的なカウンターを得意としていた。今回は、それをリバプールで再現したまでだ。とにかく、陣形をコンパクトに保つこと。これを最優先に戦った。試合にはうまく入れたが、15分くらいまでは試合をコントロールできなかった。それでも、後半にはポゼッションも増えて、チャンスが作れるようになった。簡単な試合ではなかったが、プラン通りだ」

 一方、キャプテンのMFスティーブン・ジェラードは、バルセロナのチーム力を警戒。ベスト8進出にほぼ王手をかけた状況ながら、本拠地アンフィールドで戦うセカンドレグにも、挑戦者の気持ちで臨むと誓った。

「僕たちは、バルセロナに対して、大きな敬意を払っている。本当に素晴らしいチームだよ。2週間後にアンフィールドで戦うときでも、彼らを見下すようなことは絶対にない。次の試合も同じような気持ちで戦って、とにかくベスト8進出を決めたいね」

 “バルサ退治”を得意とする指揮官の緻密な作戦で、戦前の下馬評をあっさり覆したリバプール。プレミアリーグで苦戦を強いられている名門は、ダークホース的存在からビッグイヤーを獲得した2004-05シーズンの再現を狙っている。