21日、ホームにリバプールを迎えて行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、ライカールト監督就任後、ヨーロッパの大会において17試合連続無敗を誇ってきたバルサが、まさかの逆転負け。この敗戦はバルサにとってかなりのダメージとなり、カンプ・ノウもまた大きな失望に包まれた。翌22日付けの“スポルト”紙は「ミラクルしか残されていない!」と銘打ち、リバプールの前に砕け散ったバルサはアンフィールドで2ゴールを奪って勝つ必要があると報じている。

 ホームで2失点の持つ意味はとてつもなく大きい。これによりアンフィールドでの第2戦では2ゴールが必要となったバルサ。しかし、“アウェイで勝てない病”に苦しむ今のバルサにとって0ー2で勝つのは難しいと言える。さらに、

1966/67シーズン(1回戦)
第1戦 バルサ対ダンディー・ユナイテッド 1ー2
第2戦 ダンディー・ユナイテッド対バルサ 2ー0

1969/70シーズン(準々決勝)
第1戦 バルサ対インテル 1ー2
第2戦 インテル対バルサ 1ー1

1970/71シーズン(1回戦)
第1戦 バルサ対ユベントス 1ー2
第2戦 ユベントス対バルサ 2ー1

 と過去“1ー2”で初戦を落としたバルサが逆転で次のステージに進んだことは1度もないという厳しいデータもある。

 しかし、2001/02シーズンではバルサがアンフィールドで1ー3で勝っている。この時のバルサはボールをしっかり回し、アグレッシブに動いてアウェイでの勝利を掴んでいる。崖っぷちに立たされたバルサがCLで生き残るには第1戦での悪夢は忘れ、第2戦では攻撃的に挑み、2ゴールを奪うことだ。それは簡単なことではない。しかし、持てる力を全て出しきり戦うだけだ。それは夢物語に思えるが、残り90分で何が起こるか分からない。フットボールでは全てが可能なのだから。

(スペイン通信)