ボカ・ジュニアーズのMFフェルナンド・ガゴ(20)のレアル・マドリー移籍交渉が難航している。ボカのマクリシオ・マクリ会長は現在マドリー入りし交渉を進めているが、ガゴの移籍金は1700万ユーロ(約26億円)が妥当とするレアル・マドリーに対し、マクリ会長は2200万ユーロ(約33億万円)を要求。両クラブの間には実に500万ユーロ(約7億)の開きがある。交渉の焦点は移籍金の額に絞られたといった感があるが、マクリ会長は合意に至らない場合、バルセロナやアトレティコ・マドリーにオファーを出すつもりがあることも示唆。ガゴの移籍金を引き下げるつもりがないことを暗示している。

「レアル・マドリーのオファー(1800万ユーロ(約27億円))は拒否した。月曜日(18日)には再度交渉に入る予定だが、レアル・マドリー側が柔軟な姿勢を見せてくれることに期待したい。私の目標は2300万ユーロ(約35億円)でこの交渉をまとめることだ。フェルナンドにはそれ以上の価値があると考えている。事実、当初はフェルナンドの移籍金を3000万ユーロ(約46億円)と設定していたし、それからかなり値を下げている。ガゴにはそれだけの、いやそれ以上の価値がある。6ヶ月後には彼の価値も3500万ユーロ(約53億円)となっているだろう。2300万ユーロを要求することは妥当であると認識している。レアル・マドリーの柔軟さに期待している」。

交渉が中断された17日(日)、マクリ会長はマルカ紙のインタビューでそう明言。妥協はしないとの気持ちが込められていると言っていいだろう。

一方のレアル・マドリーは、ガゴの移籍金に1800万ユーロ以上を費やすつもりはないとしており、両クラブが妥協点を見いだせない場合、この交渉が終了することを意味する。ガゴ本人はレアル・マドリーと金銭面、6年半の契約ですでに合意に達しており、心はすでにレアル・マドリーにあるのも確か。アルゼンチンで朗報がもたらされるのを心待ちにしているはず。本日にも交渉が再開されるが、果たしていかに?