スポニチ

写真拡大

 ◇大相撲九州場所8日目(2024年11月17日 福岡国際センター)

 東前頭3枚目の阿炎(30=錣山部屋)は人気業師の西前頭2枚目・宇良(32=木瀬部屋)を押し倒し6勝目を挙げた。4日目に大の里、7日目に豊昇龍と、自身との対戦まで全勝だった大関に土をつけるなど好調だ。

 立ち合いから、低い体勢でもぐり込もうとする相手を冷静に見て、長い腕で突いて中に入れない。最後は左のいなしで崩してから右で突き落とした。

 ABEMA大相撲中継で解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「阿炎は余裕がある。調子がいいですね。ここまで見られると宇良は動けなかった」と指摘した。ゲスト出演した女子レスリングの五輪メダリスト、浜口京子は敗れた宇良の受け身に着目。宇良も小学生のころから中学までレスリング経験があり、この日は前転して土俵下に着地した。浜口は「ケガをしない受け身。レスリングが出てますね」と感心していた。