「11月17日」。今日は何の日でしょう?答えは「将棋の日」!

1990年代には女性ファンも急増!

公益社団法人・日本将棋連盟(東京都渋谷区千駄ヶ谷)が、「将棋の普及とファンとの交流」を目的として、1975年(昭和50年)に記念日として制定。

毎年11月17日には、全国各地で将棋イベントが開催されていますが、実は江戸時代、年に一度旧暦の11月17日に、将棋好きだった第8代将軍・徳川吉宗(1684〜1751年)が「御城将棋」という年中行事を行っていたという記録が元になっています。

筆者世代のプロ棋士でパッと頭に浮かんでくるのは、現在、日本将棋連盟会長の羽生善治九段。中学生でプロ棋士となった後、初タイトルとして竜王位を獲得。将棋界で初の全7タイトル(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)を独占しました。※2017年度から叡王が加わり全8タイトルに。

プロ棋士の対局では10手先、それ以上まで読むのがふつうなのだそう(photoAC)

七冠制覇なるか?は、当時世間の大きな関心事に。将棋に興味のなかった若い女性のファンが増えるという現象も。注目の羽生善治九段は、テレビやCM、雑誌などにも登場し、アイドル並みの露出でした。そして最も世間をあっと驚かせたのは、女優・畠田理恵さんとの結婚(1996年)でした。テレビに映るツーショットがとても微笑ましかったのを覚えています。そういえば、1990年代は野球選手や力士と女子アナの結婚が続々とあった頃。ちなみに競馬騎手の武豊さんが女優の佐野量子さんと結婚したのは1995年でした。

伝統文化を未来へとつなぐ若い世代の活躍

2016年に史上最年少で四段昇段を果たすと、無敗で公式戦最多連勝の新記録を達成した藤井聡太九段や、現役最年少プロ棋士の藤本渚五段など、次々と天才的な人たちが活躍しています。盤面を見つめてじっと考えている姿を見ていると、彼らの頭の中は一体どうなっているのだろうと思います。最近ではそんなプロ棋士たちがAIを使ってその腕を磨いているようです。日本の伝統文化の世界とAIが融合する時代。伝統文化を未来へと継いでいく若い世代の活躍に期待しましょう!