ＪＲ函館線で貨物列車の５両が脱線、最後尾１両の連結外れる…レール破断見つかる
１６日午前１時４０分頃、北海道森町のＪＲ函館線・森―石倉間で貨物列車（２１両編成）のコンテナ貨車５両が脱線した。
けが人はいなかった。ＪＲ北海道は函館線の森―長万部（おしゃまんべ）間で運行を見合わせており、復旧のめどは立っていない。
ＪＲ貨物などの発表によると、脱線したのは宅配便や食品を輸送する貨物列車で、１５日未明に名古屋を出発し、札幌へ向かっていた。運転士によると、走行中、車両が後ろに引っ張られる感覚があり、自動で非常ブレーキが作動。貨車５両が脱線し、うち最後尾の１両は連結が外れていたという。
運輸安全委員会は１６日、鉄道事故調査官２人を現地に派遣して調査を開始。踏切付近などでレールが破断しているのがわかった。
脱線により、１６日は札幌―函館間を結ぶ特急「北斗」全便を含む３５本が運休または区間運休した。１７、１８日は函館―長万部間で代行バス（４往復）を運行する。
ＪＲ函館線では２０１３年９月、七飯（ななえ）町の大沼駅で貨物列車が脱線する事故があり、後にレールの検査データの改ざんなどが発覚した。
