午後3時のドルは156円半ば、4カ月ぶり高値更新後は買い失速
Shinji Kitamura
[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高の156円半ばで取引されている。午前中は買い地合いが続き4カ月ぶり高値を一時更新したが、週末を控えてその後は戻り売りに押された。
ドルはきょうも買いが先行した。実需の売買が集中する仲値にかけて156円前半から一時156.76円まで上昇し、7月23日以来約4カ月ぶり高値を更新した。
しかし、その後は次第に戻り売りが強まり、午後には156円前半と朝方の水準へ反落した。米選挙後に急速な上昇が続いていただけに「そろそろ戻り売りが出やすくなってきた」(国内銀関係者)という。
ユーロ安が一服したことも、ドル買い圧力が後退する一因となった。ユーロは前日海外で1年ぶりに節目の1.05ドルを一時割り込んだ後、東京市場では1. 05ドル前半へ切り返した。
ユーロは米大統領選後、対ドルで最も大きく下落した主要通貨となり、その動向が注目を集めている。節目到達でいったんユーロ売り圧力が後退するとの見方の一方で、「年初来安値である10月の1.0448ドルを下抜けるとテクニカル的なサポートを失い、大きな下げとなる可能性がある」(外銀アナリスト)と一段安への警戒も根強い。
ユーロ/円は164円後半で売買が交錯した。円は米大統領選後、対ドルで売られて いるが、対ユーロでは買い地合いが続いている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 156.45/156.46 1.0540/1.0541 164.90/164.91
午前9時現在 156.48/156.50 1.0529/1.0530 164.76/164.78
NY午後5時 156.24/156.29 1.0528/1.0531 164.54/164.58